国際学会

国際毒性学会PPTOXIIIで印象に残った言葉

先週(2012年5月14~16日)、パリで開催された国際毒性学会の発生毒性に関する会議、"PPTOXIII" (The 3rd International Conference on Prenatal Programming of Toxicology) に参加し、研究発表を行いました。この国際会議は、「胎児期にさらされる化学物質…

コンピュータ支援薬物設計、マイトトキシン合成研究(AIMECS11参加報告)

今日は、AIMECS11(第8回AFMC国際医薬化学シンポジウム)に参加してきました。私が普段取り組んでいる研究とは少し分野が異なる化学系のシンポジウムです。その私にとって最も興味深かったのは、"QSAR, CADD, Informatics" のセッションでした。 ※QSAR: 定…

ナノ粒子の健康リスク‐国際シンポジウム参加報告(2011年8月)

2011年8月9日~12日に、ナノ粒子の職業的・環境曝露による健康リスクに関する国際シンポジウム (5th Internatinal symposium on Nanotechnology, Occupational and Environmental Health) に参加しました。 ナノ粒子の曝露による健康リスクに対処する必要を…

ナノ粒子の健康リスク‐国際シンポジウム参加と論文発表「ナノ粒子の胎児期曝露により生じる腎組織への影響」

今、ナノ粒子の健康リスクに関する国際シンポジウム (Nanotechnology, Occupational and Environmental Health) に参加しています。私は昨日(10日)の朝一番に発表を終えました。 Umezawa M. & Takeda K. et al. Maternal exposure to titanium dioxide nan…

BICoB-2011(国際バイオインフォマティクス・計算生物学会)参加報告

学会は、2011年3月23日~25日の3日間行われました。この学会では、生物学に関する様々な事象をcomputer scienceの観点から計算的に理解する手法や、それを用いた例などが報告されました。 ここでは発表の報告として、そのうち私の興味を持った「SVM-RFE」(…

BICoB-2011発表報告

こちらは今、3月23日(水)の13時前です。午前中に、私の発表とそのセッションの座長を終えました。発表の報告は別に記事を設けますが、ひとまず一仕事完了の報告を致します。 このセッションで発表してくれた中国の人の研究内容が興味深く、今後も縁を持と…

明日は米国に向かいます

米国・ニューオーリンズでの学会に参加するため 明日、成田を発ちます。 参加する学会は、BICoB-2011(CATA-2011と合同)。 http://www.isca-hq.org/ISCAconf.html 期間は3月23日(水)~25日(金)なのですが、 飛行機の便が夜着くものしかなかったため、 …

第3回国際セラミックス学会参加・最終報告-ナノ粒子の毒性研究の課題

5日間行われた第3回国際セラミックス学会が、 今日終わりました。 先の日記では、一昨日(16日)のシンポジウムでの 議論において私がうまく発言できなかったことを 書きましたが、その内容をここに報告します。 議論のテーマは、次のものでした。 「セラミ…

第3回国際セラミックス学会発表(3日目午前)

2010年11月16日、 午前中の最後の演者として、発表を終えてきました。 "Current research and prospect for health effects of nanoparticles on offspring" 発表はこの演題で、 理学・工学系の発表が主な本学会ではマイナーな 「ナノセラミックスの生物体へ…

第3回国際セラミックス学会2日目

第3回国際セラミックス学会に参加しています。 講演は、2010年11月15日朝の プレナリーレクチャーで始まりました。 3つのプレナリーレクチャーのうち、私にとって 一番興味深いのはこれでした。 PL-002 Discovers, Inventions & Innovations in Ceramic Scie…

第14回国際免疫学会議‐4日目参加報告

だいぶ疲れも溜まってきたので、無理をせずに、 今日は「システム免疫学」のセッション1本に 関心を絞りました。 WS-086 Systems Immunology (システム免疫学) #1 What is "Systems Immunology" for? Dr. Osamu Ohara (Kazusa DNA Res. Cent., Japan) 初め…

第14回国際免疫学会議‐3日目参加報告

22日(日)に始まった国際免疫学会議も、 ようやく半分以上が終わりました。 今日はその4日目(スケジュール上は“3日目”)。 数あるセッションの中でも、次の3つが 私にとって見ているだけでも面白く、 特に興味深いものでした。 ・免疫系のイメージング ・…

第14回国際免疫学会議‐0,1日目参加報告

昨日から、国際免疫学会議に参加しています。 始めの2日間の参加報告を兼ねて、 いくつかの演題を紹介します。 Keynote Lecture "Micro RNAs and the immune system" Dr. D. Baltimore (California Inst. Technol., USA) 開会式での記念講演はDavid Baltimor…

Nanotoxicology2010-2日目参加・発表報告

2010年6月3日、 Nanotoxicology 2010 Edinburghの 2日目の参加報告です。 何とか発表も終えましたので、後半に報告します。 2日目は、ケース・レポート(現象の一例)を 示した発表が多く、"nanotoxicology" の 一般的原理に迫る発表は多くありませんでした…

Nanotoxicology2010-1日目参加報告

2010年6月2日、 Nanotoxicology 2010 Edinburghの 1日目の参加報告です。 学会は、Edinburgh Napier Universityの Craiglockhartキャンパスで行われています。 以下、一部の講演のタイトルに合わせて その内容を簡単に紹介し、1日目の参加記録にします。 Ses…

Nanotoxicology2010-発表の予定

英国・エディンバラでの国際会議 "Nanotoxicology 2010"に参加してきます。 先日の日記で書いたように、 今回の学会では口頭発表を予定しています。 初めての、国際学会での口頭発表。 いつかやりたいと思っていましたし、 やらなくてはいけないとも思ってい…

タバコの出生前(胎児期)曝露と子どもの健康に関する知見

今月上旬、初めての米国に飛びながら参加した国際毒性学会 PPTOXII。 学会2日目に、妊娠期の喫煙と子どもの肥満との関連について、Michale Toschke氏による講演がありました。実はこのとき、他の仕事をしながら聴いていたので、講演の内容を網羅することがで…

【米国】国際毒性学会PPTOXII終了

こちらは今、2009年11月10日(木)午後9時半。国際毒性学会 PPTOX II (2nd conrefence on prenatal programming and toxicology) が今日終わりました。タイトルそのままがテーマの会議でとても勉強になり、楽しんでこれました。 今回は私にとって初めての米…

国際毒性学会PPTOXIIでの発表と受賞

こちらは今、2009年12月10日(木)午前8時半です。 一昨日、私の発表を無事に終えました。 奇跡の再会を果たしたポスターでの発表でした。 まず、今回の発表でStudent Travel Awardを 頂くことができました。 40人余りと多くの学生が選ばれているものですが…

「疾病の発生学的起源説」に関する知見の概説

こちらは2009年11月7日(月)、日付の変わる直前です。 今日は国際毒性学会CCT Meeting: PPTOXIIの1日目でした。4日間を通して議論される内容である "Roles of environmental stressors in the development origins of disease"(疾病の発生学的起源における…

国際生理学会(IUPS)2009 4日目・5日目(発表当日)

子ども1 「ほんもののウマがいる~!」 子ども2 「なんでほんもののウマがいるん?」 婦警 「ほんもののウマやで~(笑)」 京都府警の「騎馬隊」の方が、 馬でパトロールをされていました。 どこに行くのかを訪ねたところ、 「国際会館で会議があるので・・…

スポーツで体はどう変わるのか? ~国際生理学会(IUPS)2009 3日目~

国際学会は、国内の学会よりもいろいろな人が集まるようです。面白い演題も多いように思います。3週間前の国際炎症学会でも、“沖縄の食事で若返り”のような発表がありましたしね。 昨日話したネパールの学生さんは、スポーツを定期的にしている人とそうでな…

システム生物学 ~国際生理学会(IUPS)2009 2日目~

今日から、今回の学会の講演、シンポジウム、その他の発表が始まりました。 ポスター発表の会場で、ネパールから来た同年代の学生さんと、少し親しくなることができました♪ 同年代なのに、大人っぽくて優しくて、笑顔も素敵な男でした!(変な意味はありませ…

国際生理学会(IUPS)2009 開会式 皇太子さまご臨席

2009年7月27日~8月1日、京都で国際生理学会(IUPS) 2009が開催されます。昨日(初日=27日)の午後、その開会式に参加してきました。 この開会式、事前から「Japanese VIP attendance(日本のVIPの出席)のため、会場前の警備を開始15分前までに通ること」、…

国際炎症学会(WCI)2009に参加してきました

第9回国際炎症学会 (The 9th WCI: World Congress on Inflammation) から帰ってきました。 2009年7月6日(1日目) 2日目~Follicular homing T cell 3日目~食事・運動と健康 4日目~Circulating fibrocyte 4日間、様々な分野からの内容の濃い講演を聞き、と…

Circulating fibrocyte ~国際炎症学会(WCI)2009 4日目~

この学会には4日目(7月9日)まで参加してきました。学会では、血液中のfibrocyteという細胞についての講演がありました。 体の中には、組織中にコラーゲン線維(collagen fiber)を合成する線維芽細胞というものがあります。コラーゲンは、皮膚をきれいに保つ…

食事・運動と健康 ~国際炎症学会(WCI)2009 3日目~

沖縄の食事で若返り D Craig Willcox氏 Society Sponsored Symposium Inflam Res 58 Suppl2: S98-S99 "The Okinawa diet: a nutritional approach to modulating "inflammaging"" 老化の原因は様々なものが挙げられていますが、結局は、炎症誘発物質と抗炎症…

Follicular homing T cell ~国際炎症学会(WCI)2009 2日目~

新しいT細胞サブセットの分化を調節するIL-6 Chen Dong氏 Industry Sponsored Symposium Inflam Res 58 Suppl2: S92 "IL-6 in regulation of novel subsets of T cells" 今日の講演で、Follicular helper T cell という言葉を初めて聞きました。 helper T ce…

国際炎症学会(WCI)2009 1日目

去年の3月の世界子宮内膜症会議以来、 2度目の国際学会への参加です。 今日から9日(木)まで、東京・新宿で行われる国際炎症学会に参加してきます。 前回の国際学会から、15ヶ月半。 何が変わったかは分からない部分もあります。 それでも、前回は受付で、 …

<WEC 2008> The last day of the Congress (14 Mar, 2008)

この日は国際学会の最終日。朝、日の出前にJogしました。まだ星がきれいに見えていて、昨晩見た南十字とにせ十字が、確かにそれらであることを確認できました。 学会では、最後の午後に事件が起こりました。突然の火災報知器作動。皆が建物外に退去させられ…