Follicular homing T cell ~国際炎症学会(WCI)2009 2日目~

新しいT細胞サブセットの分化を調節するIL-6
Chen Dong氏
Industry Sponsored Symposium
Inflam Res 58 Suppl2: S92
"IL-6 in regulation of novel subsets of T cells"

今日の講演で、Follicular helper T cell
という言葉を初めて聞きました。
helper T cell(ヘルパーT細胞)といえば、
ナイーブTh0の他、Th1、Th2、Th17、Tregが
知られていますが、そのいずれとも異なる
新しいT細胞のサブセットなのだそうです。

このT細胞サブセットの特徴は、
以下のようなものだということです。

・CXCR5 positiveである。
・IL-21を発現するが、IL-17は発現しない。
・IL-6とIL-21の作用により、
 Stat3の依存的に分化する。
・その分化には、TGF-βを必要としない。
RORα/γ KO miceで多い。

簡単に論文を調べたところ、その機能が
報告されたのは2000年あたりからのようです。

・Schaerli et al. CXC chemokine receptor 5 expression defines follicular homing T cells with B cell helper function. J Exp Med 192: 1553-1562 (2000)
・Breitfeld et al. Follicular B helper T cells express CXC chemokine receptor 5, localize to B cell follicles, and support immunoglobulin production. J Exp Med 192: 1545-1552 (2000)

昨夜から、西新宿のホテルに泊まっています。
朝は、20分ほど新宿中央公園の周りをJog。
夜、アメリカからのメールに対応していて
遅くなってしまったので、寝不足気味。
そんな時期です。

走ったのは8時頃で、周りは出勤モードでしたが、
公園の周りは、他にも
ジョギングをしている人がいました。

新宿に来たのは、3月22日の東京マラソン以来。
ちょっと懐かしいです。
新宿中央公園は、外周が1.1kmなのですが、
まったく平坦ではないことに、少し驚きました。


9時から、学会の2日目に参加。
ランチョンセミナーで出たお弁当は “和” だったのに、
ナイフとフォークが付いていたのは、
やはり国際学会でしたね☆

そんな中、今日の講演で一番面白かったのは、
先に紹介したChen Dong氏の講演でした。


19時から21時まではポスターセッションで、
私の発表の時間でもありました。
思ったより多くの人に興味を持ってもらい、
「その分野に合わせて内容を作る」ことが
うまくできたかな、と思いました。

しかし、質疑応答は難しかったです。
先月、英語論文の執筆ばかりをしていたので、
何とかなるかと思っていたのですが、
甘かったですね。とにかく理解不足でした。
自分が知りたいことだけを知っていても不十分
だということを、忘れてしまっていました。
大きな反省点です。

幸い、月末にまた少し内容を変えて、
同じデータを使った発表を国際学会で
するチャンスがあるので、
またしっかり準備したいと思います!


今日は、19時半頃から研究室の
後輩2人が、学会を見に来てくれました。
研究室に入ってまだ3ヶ月の4年生。
夜に頑張って、学会見たさだけでも
来てくれた後輩を尊敬します。

お昼に空いた時間には、
買い物に行って服を買いました。
夜には、ポスターセッションで
ワインと軽食を頂いた後にも関わらず
お寿司をばっちり頂きました。

明日もがんばります!

 

f:id:umerunner:20190907025714j:plain