医療
2018年の1月下旬、インフルエンザの「患者数が過去最多」というニュースを目にしましたが、我が家でも同じ時期(先週)、5歳の人が初めてインフルに罹りました。この子の親は長らくインフルに罹っていないので、久しぶりの「家族への感染」。熱が引いても保…
「がんにおける免疫病態」、そう聞いて私の頭に一番に思いつくのは、がんの病変の成長はたしかに免疫機構とのせめぎ合いだよな、ということです。少しでも自分でがんの研究をアレンジしようとしたことのある人なら、「がん細胞が体内にあるだけ」では全然病…
転んでできてしまうヒザのすり傷、私が子どもだった頃(1980~90年台)は患部を乾燥させて、かさぶたができるのを待つことがほとんどでした。が、最近は乾燥させて治すわけではないのですね。 「湿潤療法」です。 私はコレ、3歳児の通う保育園から来た傷の応…
新しい薬学科課程。国家試験が大変なことに。分母を試験の「出願者数」としたときの合格率「75%」が “ふつー” になってきました。 資格の必要な職に就く予定の人が、薬学科学生の何%かは分かりませんが、少なくともそういう予定だったのに国家試験が通らず叶…
●パーキンソン病(難病情報センター) 定義、病因、症状、治療、予後など ・パーキンソン病情報室(大日本住友製薬) ●薬剤性パーキンソニズム ・重篤副作用疾患別対応マニュアル(厚生労働省) ・パーキンソン症候群(Wikipedia) ●疾患モデル動物 ・「パー…
今日、共同研究で東京大学に伺ったのに際して、大学附属病院を薬剤部の活躍の場を中心に見学させてもらいました。患者と向き合う現場の緊張感を、医療と接点のある研究や教育に携わる人は忘れちゃいけないよな、と思います。 疾病の理解や克服を目標に掲げる…
インターネット上での一般用医薬品(※)の販売を禁止した厚生労働省の規制(省令)に対して、薬事法の範囲を超えており無効であるという判決(上告の棄却)が、2013年1月11日に最高裁判所でなされました。 (※ 一般用医薬品=OTC: 医師による処方箋を必要とせ…
(2013年1月11日公開、最終追記:2013年8月14日) 私は2002年以来理科大の薬学部に身を置いていて、製薬企業が「医薬品」「医療機器」としてどのような価値を生み出しているのか、次に何を生み出そうとしているのかに関心があります。 最近、オンラインの資…
はじめ少し咳が出ていただけだったのが、肺全体がだるくなり、熱っぽくなってしまった。一昨日の夕方に、書類を一つ受け取って押印しなくてはいけなかったので、マスクをしながら待機。だいぶ熱が上がってしまった。 私の風邪は、熱が平気で39℃以上まで上が…
糖尿病で問題になるものとして、網膜障害、腎機能障害、末梢神経障害の三大合併症のほかに心筋梗塞や脳梗塞があります。これらの梗塞の発生リスクには、血糖値の高さだけでなく、その日内変動の大きさが問題になるそうです。そもそも、血糖値の日内変動を把…
社会の中で仕事をする上では、自分の仕事の“周辺分野”に関心を払い、これを知ることが大切です。薬学に関しては医薬品や医療機器の研究開発に携わる人や、薬剤師として調剤業務に携わる人も例外ではありません。各々の人が、自身のスキル(能力)や知識を思…
20年近くぶりに、歯医者に行ってきました。 虫歯の治療のためです。 研究室を30分ほど早退して、 守谷駅前りんご歯科へ。 結論から言うと、行って良かったです。 駅の、しかも自宅の近くに、 行きやすい歯科医院があって良かったです。 今回、左の前から6本…
・未承認薬109品、企業に承認申請要請へ(2010年4月28日、読売新聞) ・【未承認・適応外薬】第一弾として 109品目の開発を決定(同日、薬事日報) 私はこの記事を、初めに同日の朝日新聞朝刊7面(政策)で読みました。 その記事では、海外で使えるものは…
母乳感染のウイルス性白血病、全国に拡大 検査徹底必要(2010年4月19日、朝日新聞1面) 対策を講じることで、予防できる白血病があります。 「成人T細胞白血病」。 母乳などを介したHTLV-1というウイルスの感染が 原因で起きることが分かっており、 検査を受…
新型インフルエンザの話題が、ニュースからも 新聞記事からも消えることがありません。 感染後、すぐに治療を行わないと 重症の肺炎や全身性の合併症を引き起こし、 命が脅かされる例も増えてきており、 ますます迅速かつ的確な対応が求められます。今年は夏…
以前にもここで紹介した本「環境問題としてのアレルギー」で、子どものアレルギーは抑えられるかということについて興味深い一節がありましたので、紹介します。 子どものアレルギー疾患、すなわちアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎は…
一昨年の4月から始めた、 ドラッグストアの調剤室でのアルバイト。 良い勉強の場であった上に、 給料もとても良かったのですが、 あと1ヶ月(9回)、早ければあと2週間(4回)で 辞める予定にしています。 勤務時間が、夜7時か8時半から、12時まで。 生活が…
雨の多い4月ですね。まだ梅雨ではないのに・・・。梅雨といえば、春が終わってこの時期が来ると、ジクジクしてくるのは水虫。最近、うちの母も軽く罹ってしまっているみたいです。 だんだん、ドラッグストアでも水虫の薬をアピールし出しています。よく見たら、…
前の記事で挙げたように、インフルエンザやA型肝炎など他の病気の可能性がある場合は、市販のかぜ薬は使わずに医師の診察を受けてください。他にも、次のような場合は受診をお勧めします。 ・発熱が3日以上続いている場合。 ・39℃以上の発熱が続いている場合…
薬局に置いてあった「武田薬報」(2008 冬版)に、かぜ薬の「症状に合わせた薬の勧め方」という特集がありました。いくつか知っておくといいなと思ったことがあったので、少し紹介してみます。 テーマは、 ・ かぜを治すのはかぜ薬ではなく、体の力 ・ 発熱…
私がアルバイトをしている調剤室にあった雑誌に、「薬局はなぜパブリックヘルスに貢献できるのか?」という特集記事があり、興味を持って読んでみました。薬局は病院と同様、医療提供施設と位置付けられていますが、実際に病院以上に重要な役割を果たせる可…
1) 手や顔(特に目の周り)を洗う。 2) 片目あたり1~2滴点眼する。 ※ 容器の口が目やまつ毛に触れないようにする。 (中の目薬が汚れないように。) 3) まぶたを静かに閉じ、目頭を軽く押さえる。 ※ 約1分間行う。 ※ まばたきをすると目薬が目から漏れてしま…
花粉症対策 1. 内服薬(飲み薬) 2. 水なしで飲める薬 3. 目薬 花粉症の薬。 先に続いて、市販の目薬をまとめてみました。 ただ、私も以前は実際に使っていたのですが、 私は症状が重かったのか、あまり効きませんでした。 効く人には効くのでしょうけどね。…
花粉症対策 1. 内服薬(飲み薬) 2. 水なしで飲める薬 3. 目薬 前回、花粉症対策の飲み薬を紹介したときに、1日3回のものは省略していました。しかし、その中に水なしで飲めるという特徴を持つ商品があったので改めて紹介します。 ビエンド クールタブL(明…
花粉症対策 1. 内服薬(飲み薬) 2. 水なしで飲める薬 3. 目薬 今年も花粉症が始まりましたね。 そう、私も・・・。 花粉症の薬には、アレルギーを抑える成分が入っています。 これによって鼻や目のかゆみが抑えられるのですが、 副作用で眠気が出てしまった…
市販の解熱鎮痛薬(1) 市販の解熱鎮痛薬(2) 前回、バファリンとタイレノールを中心に解熱鎮痛薬を紹介しましたが、今回はイブプロフェンとイソプロピルアンチピリンというスイッチOTCを主成分としたものを紹介します。スイッチOTCとは、以前は医師の処方箋が…
市販の解熱鎮痛薬(1) 市販の解熱鎮痛薬(2) 一時期のバファリンAのCMでは、 こんなフレーズが流れていました。 「バファリンの半分はやさしさでできています」 その意味を知っている人も、少なくないかもしれません。 胃が荒れることを防ぐ成分が入っているこ…