2023-01-01から1年間の記事一覧

新緑の時季の京都―冬の後にまた来る初夏の景色

紅葉も終わると冬は冷えるとも聞く京都は、今どのような景色でしょうか。写真は5月下旬。今年はこの嵐山で初めて人力車に乗ったのでした。 基本的に2人乗りの人力車。「2人」に幼児はカウントされませんが、5歳の人がそれにギリギリのところだったので、親子…

「やりたい」気持ちを大切にしてくれた小学校の先生を訪れて

私には小学校に、自分に大きい影響を与えてくれたなぁと後になって思う先生がいます。私が小学6年だったときの担任です。その担任は、私たちが6年になるタイミングで中学校から異動されてきた先生で、それまでに会ってきた先生とは違った落ち着いた雰囲気の…

徳川家康辞世の句は「浮世の夢は暁の空」

愛知県の岡崎城跡(岡崎公園)。徳川家康の生誕の地であり、産湯をとったと伝わる井戸もある場所ですね。今年の夏、2023年8月に久しぶりに行ってきました。 家康の祖父である松平清康が岡崎城をここに移したのが1531年で、その11年後の1542年に家康誕生。156…

いつでも新しいチャンスを掴むステージへ

2023年秋は10月末から生化学会、バイオイメージング学会、MRS-J、そして分子生物学会と4つの学会大会に参加してきました。生化学会大会(福岡)では久しぶりに会う研究者仲間の友人にも会い、バイオイメージング学会学術集会(北大)では奨励賞をいただき、…

原爆ドームのインパクトと晴れの安芸高田~宮島散策

2023年の2月に子連れでは初めて行ってきた広島。原爆ドームの姿が小さい人たちに与えるインパクトが想像以上に大きく、しばらく絶句しながら平和祈念公園を歩きました。夕暮れで日の傾いた時間帯だったこともあったかもしれません。 この建物が今の姿になっ…

琵琶湖南岸の小高い史跡(八幡山、安土城跡)

2021年の11月、大垣〜関ヶ原の次に寄ったのは近江八幡にある八幡山城跡。水田の広がる滋賀の琵琶湖南岸は新幹線でよく通るものの、その中にロープウェイのある城跡の山があったなんて知りませんでしたよ。 その城跡には今は寺院が残っており、その名前は “村…

壬申の乱も関ヶ原から―なぜ同じ場所で戦われたのか

江戸時代の始まりを決定づけた関ヶ原の戦いがあったのは、1600年(慶長5年)の9月15日(今の暦では10月21日)。私たちは2年前(2021年)の11月に、合戦や陣屋の跡が観光史跡になり始めたこの関ヶ原に行ってきました。 入りは前泊をした大垣から。大垣は岐阜…

いばらきフラワーパークで最高の寛ぎと少しの心配事

花壇の広がる中で少し落ち着きたく場所に行きたいと思ったときに、よく行く所にいばらきフラワーパークがあります。場所は “茨城県のど真ん中” の石岡・八郷。年に何回かは、何も考えずに行きたくなることがあります。 いろいろな季節に行くので写真にも少し…

共同研究で訪れたインドでSRM大学と世界遺産へ

この8月末は、研究室の学生と一緒にインド・チェンナイの共同研究者を訪問してきました。2020年1月(コロナ禍直前!)以来3年半ぶりでしたが、 ウシたちももちろん元気です。イヌもヤギも。 8月のインドは「最高気温『の平均』が35℃」と聞いて初めは気が引け…

最北端の街・稚内を初訪問

恐竜の町・鵡川から北上して、着きました初めての稚内。 JRの、昨年行ってきた最東端に続いてこちらが最北端! 本島の岬は宗谷岬。北を見つめ、ここから樺太を調査した間宮林蔵さんもここに。 稚内公園の開基百年記念塔の展示室で知れる、間宮林蔵さんの足跡…

恐竜のカセキと鉄道のイセキ@北海道

8月上旬に立ち寄った、宗谷本線で現役の音威子府駅。古くは宗谷本線だけでなく、主要な開拓地だった浜頓別(オホーツク海側)経由の天北線がここから分岐し北上していました。天北線は1989年に廃止になってしまった路線ですが、それにまつわる展示が素晴らし…

霞ヶ浦北側の鉄道廃線跡、今はバス専用道(石岡~小美玉)

鉄道のない町を進んでいても、こんな線路が現れたら要注意です。雑木林の脇の田んぼの中を突っ切る道で、こんな線路の跡が突然姿を現すなど。 7月末に半年ぶりに、うちの小学生と茨城の鉄道の跡を探してきました。土浦や筑波山口発の前回から場所を変えて、…

京都駅西側の「796年」と「2016年」

2023年5月の最後の週末に行ってきた京都。群馬・横川に続いて鉄道の歴史のわかる諸々に行くぞと言いつつ、 意気込んで行ってきました。N700Sで。 N700Sは初めて乗りましたが、中も少しおしゃれ。2016年に引退した新幹線車両との大きな違いも実感します。 こ…

関東鉄道常総線は「惜別」車両の中も面白い

取手と下館を結ぶ関東鉄道常総線は、都心からおそらく一番近くでディーゼル列車が見られる路線です。6月のある土曜日、その線路沿いの公園で遊んでいたら突然現れた「急行 とねがわ号」ヘッドマーク付きの列車。 普段、近隣の花火大会でもなければ1, 2両編成…

碓氷峠鉄道文化むら―鉄道史跡はかつての主要幹線の機関庫

先月長野に行ったときの帰りに寄ってきた、群馬・横川(松井田町)の碓氷峠鉄道文化むら。その位置は1998年の長野五輪直前に開業した長野新幹線(北陸新幹線)ができるまで碓氷峠を越えていた信越本線で、特急列車も普通列車も2台の機関車を増結することで行…

フランスでのコミュニケーションで優しい人に囲まれる

先週は月曜から金曜の早朝まで、国際学会での研究発表のためにフランスに来ていました。学会の開催地はグルノーブルでしたが、パリの友人にも会いに行ってとても濃い時間を過ごしました。グルノーブル-パリ間の移動時間を確認せずに行くことだけを先に決め…

北陸新幹線に信州サイクリング(2023年5月)

夏に向けて緑が深まる中で、木に登った小学生が見つからなくなることに6月を感じます。季節によって移ろう景色のコントラスト、それを楽しむ心を大切にしたいものです。 この残雪と新緑のコラボは5月の連休、新幹線「かがやき」から見た妙高山。向かった先は…

産業革命を起こした歴史ある町・英国マンチェスター

先週は国際会議[*1] の参加・研究発表のために、英国に来ていました。到着したマンチェスターの空港でスムーズに入国を終え、さて市街に向かうのに次の電車が出るのはどの番線 (track) かと隣を振り返ったら偶然、以前からの共同研究でお世話になっている先…

中高生向け講座「ナノって何なの?」

昨日は東京理科大学の公開講座「坊っちゃん講座」で、『ナノって何なの? 小さな構造が機能を決める』と題して一席ぶってきました。水と油は溶け合わないのに、水が多いからだの中で油はどのような形で存在しているのか、という話から最新の研究の話までを紹…

3年ぶりの台湾、台北と新竹 2020年1月&2023年3月

何回見ても美しい、上空の飛行機から望む富士山。今月は中旬に台湾(新竹)の清華大学を訪問し、新しい研究仲間を加えての打ち合わせなどをしてきました。新竹は台北から70kmほど西(やや南)の都市。訪問したのはコロナ禍直前の2020年1月にも行って以来の3…

越後湯沢―スキー・スノボで賑わうも経年推移は・・・

一昨日は首都圏でもわずかな積雪がありましたが、1月末は雪のドカッと積もった越後湯沢でスキーをしてきました。 4歳の人が「プリキュアのお家に行ってみたい」というので、そんなものあるんかいなと調べてみたら、湯沢の東映ホテルにそんな部屋があったんで…

第39回守谷ハーフマラソン

3年ぶりの大会開催。私にとっても3年ぶりの大会出場でした。スタート地点では、大会開催の叶ったことを喜ぶアナウンスもあって良い雰囲気でした。 2023年2月5日●10:00S 守谷ハーフマラソン ハーフ 1:26'15"(256位、部門別37位)5km 19'15" [3'29"-3'49"-3'…

カザフスタンからの研究仲間と小田原・箱根登山鉄道へ

前の週末は、年始に2週間ほど来日していたカザフスタンの若き共同研究者を案内して、小田原に行ってきました。 6年ぶりのメトロはこね号。上は着いた小田原での写真ですが、都心で地下鉄ホームに入ってくる姿はこれ以上にワクワクさせてくれる車両です。 お…

【房総】大多喜ーローカル鉄道と本多忠勝とタケノコの町

鴨川シーワールドの帰りに寄ったのはいすみ鉄道の駅。この鉄道は房総半島の内陸部の中で、古い気動車(ディーゼル車両)などで魅せてくれる鉄道で、大原(外房)と上総中野(養老渓谷と大多喜の間)を結んでいます。 国吉駅。めでたい名前だと思ったら駅のす…

【南房総】鯱の町と隠れた頼朝ゆかりの地をめぐる

2022年末は姫路からの新幹線を品川で降りて、 あさりラーメンのために海ほたるに寄った後に、南房総の鯱の町、鴨川に行ってきました。姫路の鯱(しゃちほこ)から鴨川の鯱(シャチ)へ。 鴨川シーワールドは9年ぶりでしたが、シャチやベルーガのショーに生態…

姫路にて―動物園のある世界遺産に廃線跡のある水族館

津山、赤穂と回る中で、行ってきました世界遺産の姫路城。まずはちょっとマニアな(?)北側からの眺めから。 姫路に今も残る、“最高の木造建築” 大小4つの天守に多くの櫓や門、防御のための土塀に石垣や堀など。そんな日本独自の城郭の構造を最もよく表してい…