国際学会

ザルツブルグでの国際会議IPTC 2019に参加してきました

2019年9月11~12日の2日間、オーストリアのザルツブルグでのInternational Particle Toxicology Conference (IPTC 2019) に参加してきました。会議はもう一日、13日も続いていましたが、私は次の学会に帰国するため一日早く現地を出てきました。 会場だった…

体内深部の蛍光温度イメージングの研究発表@Quantitative Bioimaging2019

2019年初めの出張は、フランスのレンヌ (Rennes) に来ています。写真はレンヌの美しい市庁舎。 この近く、旧市街にある会場で開催中の国際会議Quantitative Bioimaging (QBI) 2019にて、研究発表を行ってきました。 発表してきた内容は、あるナノ粒子から出…

論文出版からの嬉しい国際会議での再会@Neuss―ナノ粒子吸入曝露による発達神経毒性

先週はドイツNRW州、Neussでの国際会議に参加していました。今回の会議では直前にデンマークのKarin Hougaardさん、Ulla Vogelさん達との論文が出版・公開になっていたので、彼女たちといつも以上に嬉しい再会になりました。 Umezawa M(*), Onoda A(*), Kors…

特別講義「日本とアフリカのこれから」(2017.9)から

今月、理科大野田キャンパスでの特別講義「日本とアフリカのこれから」で、ベナン出身の大学教員やセネガル出身のミュージシャンと交流する機会がありました。 ベナン出身の先生の、おそらく私より強く確信している「少しのほんの小さなチャンスが、今はそれ…

国際会議PPTOX Vで北九州へ

明日=2016年11月13日から、福岡県北九州市で行われる国際会議PPTOX V(→conference website)に参加します。PPTOXは「prenatal programming and toxicity」で、つまりは人の健康のために大事な生まれる前の環境のことをちゃんと考えていこうよ、ということ…

シンガポールで朝食のち国際会議のち夜景

シンガポールでの4日間は、毎朝8時半から月・火は22時まで、水・木はそれぞれ夕方と午後まで研究発表とディスカッション。短くも長い滞在でした。 学会会場の1階には、社員食堂のような格安のフードコート。わずかS$3(250円ほど)でローカルフードを頂くこ…

コペンハーゲンの先生と、街の散策とセミナーとディスカッションと

月曜日(2016年7月4日)に私の学会発表は終了。研究発表には、成果のアピールと完遂のための情報収集の二種類がありますが、今回は後者だったのでこれからが重要です。そして今回は、直後に大切な仕事が控えていたので、喉を潰さないように気をつけました。 …

新しいナノマテリアルの理解とBiocoronaの話(国際会議Nanotoxicology 2016に参加して)

2016年6月1~4日、米国・ボストンで開催された国際会議Nanotoxicologyに参加してきました。現代で使われる安全なナノマテリアルの使用 (safer use of nanomaterial) のために、毒性データをどうpolicy makingスキームに乗せるかという議論が、前回まで以上に…

ニューオーリンズ、勉強と笑いと収穫と

ニューオーリンズでは最後まで充実の1日でした。仕事帰りとは誰にも思われないようなラフな格好で、いまロサンゼルスから羽田へのANA便に乗っています。 New Orleans 20:25 --(UA716)-> 23:10 Los Angeles Los Angeles 0:50 --(NH105)-> NHD 帰る直前の午前…

2年ぶり2回目の米国SOT参加はニューオーリンズへ

2014年3月以来の米国SOTへの参加・研究発表で、ニューオーリンズに行ってきます。2016年3月12日(土)の夕方に着くのですが、その日深夜(3月の第2日曜)からサマータイム(CDT)が始まるとのこと。時刻を間違えないようにしないと。 ●ニューオーリンズの天気…

社会的ヒエラルキーの形成機序の神経生物学的理解(@FENS-FFRM2015)

社会行動の中にあるhierarchy(階級や序列)は、ヒトだけでなく他の哺乳類や昆虫など、社会行動をとる生物に共通して存在します。Hierarchyは争いによるエネルギー消費を減らす一方で、社会的な不均衡も生みます。その不均衡が、健康状態に関わるほどのスト…

IBRO2015発表(最終日)と親切な街の人@リオデジャネイロ

2015年7月7日から参加していたIBRO2015で、発表を終えました。脳の理解のための計算科学的手法(computational methods)、環境要因の機能的標的(functional target of environmental factors)、加齢による変化(aging effects on phenotype)、健康と疾病…

IBRO2015 & Maracanã Stadium @Rio de Janeiro

2015年7月7~11日、リオ開催の脳神経の学会International Brain Research Organization(IBRO)2015に来ています。今日はその4日目。 一緒に来ている柳田先生の言葉を借りれば、神経細胞や脳の分子の一つ一つを “こねくり回そう” という神経科学でなく、脳全…

ブラジル入国のためのビザ申請-渡航準備(2015)

2015年7月上旬にブラジル・リオでの学会で発表することになり、ブラジルに入国するためのビザを申請してきました。 ※後日追記→ 取れました! & 出発準備リスト これまで、米国やオーストラリアのESTA申請や、エジプト入国時の現地でのビザ発行(25エジプトポ…

Nanosafe2014@グルノーブル

この2日半、国際会議はグルノーブルでのNanosafe2014で、Minatecに来ていました。Minatecは、"MIcro and NAnoTEChnology" の研究のために2006年に作られた公的研究機関。テクノロジーの研究拠点が安全性のための議論の場を積極的に開いている例は、他に医療…

PPTOX IVとクラムチャウダー@ボストン

前々回はマイアミ、前回はパリで開催された国際会議PPTOX(prenatal programming and toxoclogy)、2014年10月大会はボストンでした。 出生前の環境要因と胎児・小児の発達との関係に焦点を当てる、この国際会議。前々回はコテコテの化学物質ばかりと感じ(…

Our student won Best Poster Award in Nanotoxicology 2014 @Turkey

トルコでは、国際会議 "Nanotoxicology 2014" に参加していました。今回の学会では、二度も大きな驚きが。 We were attending an Int'l Conerence "Nanotoxcology 2014" in Kiris, Antalya, Turkey. うちの学生が“落ちた”と思っていたscholarshipに、採択さ…

トルコでの学会でエジプトの友人と再会予定

●トルコの時差と現在時刻 来週は学会でトルコに行きます。日本とトルコとの時差は、トルコのサマータイム中(3月末~10月末)で6時間。 ●天気予報(トルコ、Kemer) 今回の学会の開催地は、地中海に面するKemer(ケメル)。Antalya(アンタルヤ)から西南に3…

学会の楽しみ、他国滞在の楽しみ@フェニックス

アリゾナのフェニックス。行きは空港からダウンタウンまで、乗合のバン(13ドル)行きましたが、帰りは路面電車で空港まで行きました。2ドルでダウンタウン⇔空港を行き来できることが分かったのです。 知らない土地で、新しい道や便利な道を見つけたり試した…

iPoPS2013@マレーシア

2013年9月4日~5日に、マレーシアの国立大学UiTMの薬学部で開かれたiPoPS2013に参加してきました。 iPoPSは、このUiTMの大学院生が中心になって運営されている学会です。理科大薬学部に、UiTMの先生方と共同研究をされている先生がいらっしゃり、私もお誘い…

ECIS(コロイド・界面科学会)@ソフィア

ソフィアではECIS 2013(第27回欧州コロイド・界面科学会)に参加していました。コロイドの学会で、私たちは生体高分子のナノ粒子化についての研究成果を発表してきました。 Taniguchi R, Suzuki K, Yoshida A, Yoshikawa Y, Umezawa M, Takeda K: Novel fab…

Answer to a question in the conference IPTC 2013

今週ドイツで参加していた国際会議IPTC 2013 (10th International Particle Toxicology Conference @Dusseldorf, Germany) では、breakのときにある課題提起に対する私の答えで少し盛り上がりました。そこで、そのときの私の答え(考え)を書いておきたいと…

何をもってクリアな研究発表か

2013年6月5日、IPTC 2013の2日目。朝からよく晴れていて、昨日の朝見た曇りの下とはライン川が違った色に見えました。 この日の午後に、私も研究発表を終えてきました。発表の後のbreakで、今回出会った複数の先生方から「あなたの発表はクリアで良かった」…

ブリッジから学会へ(IPTC2013)

今朝はライン川にブリッジを架けてスタート。昼には、粒子毒性についての国際会議 (International Particle Toxicology Conference: IPTC 2013) が始まり、今日からそれに参加しています。 冒頭のKeynoteは、南アフリカNIOHのMary Gulumian氏によるレビュー…

英語プレゼンでリズムを生む表現

●始めと終わりに感謝の挨拶 ・Thank you chairperson... ・Thank you very much for your attention. ●方向性・目的の明示 ・Today I'd like to talk you about ~ ・Today I will talk about ~ ・First, I'd like to mention our objectives... ・The focu…

Nanotoxicology 2012参加報告

今日まで4日間(2012年9月4~7日)、北京で開催されたNanotoxicology 2012に参加していました。 (学会会場は、貴賓館!) 今回は、他でもよくあるナノ材料の有益性・動態・有害性評価・技術開発・分析・曝露評価・環境影響に加えて、Ethical, Legal and Soc…

What for we publish our academic papers?

I am bitterly disappointed about today's discussion in a forum in "Nanotoxicology 2012". ※日本語は→こちら。 I'm staying Beijing (China) for attending the 6th Int'l Conference on Nanotoxicology (Sep 4-7, 2012). The conference has started th…

21世紀の毒性学-第6回アジア毒性学会議

仙台で行われているアジア毒性学会議(AsiaToxVI、2012年7月17~20日)に参加しています。学会では、毒性評価を効率化するためのプロジェクトが複数あることを知り、興味深く思いました。 19日には、私たちの研究課題でもあるNanotoxicologyのシンポジウムが…

国際毒性学会PPTOXIII参加報告

1ヶ月半前になりますが、2012年5月中旬に行われた国際毒性学会PPTOXIIIの参加報告を、日本免疫毒性学会のニュースレター "ImmunoTox Letter" に掲載していただきました。 梅澤雅和、清水隆平 「国際毒性学会・発生毒性に関する国際会議 "PPTOXIII" 参加レポ…

周産期医学のHot Topics‐第23回欧州周産期医学会(2012年6月)から

今週は、パリのPalais de Congresで開かれているXXIII ECPM(第23回欧州周産期医学会)に参加しています。今は3日目の昼まで参加し終えたところ(残りは1日半)ですが、ここまでに重要なトピックスとして取り上げられた内容には次のようなものがありました。…