「アイディアとお金で時間短縮が可能な仕事」に限られるかもしれませんが。
できる限り個人の力での勝負をしたいと思ったときに、「20時間分」の仕事を20時間かけてやっていたらアウトだと、私は考えています。なぜなら、その仕事は「20時間かければ他の誰かができるかも」しれず、たまたま自分が、ただそれをこなしただけに過ぎないわけですから。
もっと言えば、これに10時間かかっても失敗だと思っています。
考え方によるとは思いますが、私は「こなした仕事の価値」を次のように見ていることが多いです。
「アウトプット自体の価値×速さ」
一生かけてできると思われる仕事を5年でとか、三世代(≒100年)かけてようやくできる仕事を20年でとか、そういうのもいい。3年かかる仕事を2ヶ月でとか、数ヶ月かかる仕事を10日でというのも画期的。
そのチャンスを近い将来モノにするために、私は今、「20時間分の仕事を2時間でこなす」チャンスのある仕事を選び、そこに力を使うようにしています。
●時間と体力も有限の資源(2013年1月4日)
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と、昨日ここまでの想いを後輩に伝えてみて、感じたことがありました。
たしかに、そもそも「納得のいくものを作れる」ようになるために、まずはまとまった時間をチャンスとして用意することが必要なこともあるよね、と。
納得のいくものを創れるようになりたいと思うとき。そのときに、まず「時間をかけて創る」ことができないと、「時間をかけずに創るための工夫」が見えない場合もあるよね、と。
それでもやはり、次には「アウトプット自体の価値×速さ」で勝負をできるようになりたい。そこで勝負をしてもらいたい。
そのために近い将来、「20時間分の仕事に10時間かかったら失敗です」と心から言えますように。そこから生まれる時間と心の余裕から、斬新な何かを生み出すチャンスがありますように。
そんなことを考えながら、明日も大学に向かいます。