本・御言葉
先月、時間の合間を縫って読んだ本は池上彰さんの『教養のススメ』(東京工業大学リベラルアーツセンター篇、2014)。理科大の卒研生にもちょうどいい本だったのでと、研究室に一冊置くことにしたところ、早速の年末年始に卒研生の帰省先へと出張中です。 「…
先月読んだこの記事。 これが面白くてこの本を買って、一気に読みました。 2000年前後生まれの人と2010年代生まれの人との間にも、タブレットなどデジタルメディアとの距離感の違いは当然あります。その世代間の違いが絶対的に存在する社会で、先の世代の人…
この単行本、全巻買って楽しく読みました。 以前から気になっていたのですが、“渡辺くん” こと渡辺明名人が、“藤井聡太棋聖へのリターンマッチ” で敗れた2021年夏の棋聖戦をYouTubeで振り返り解説されているのを観て、いよいよ読みたいと思い買ったというと…
本のタイトルは標題の通りですが、10年後生き残るためというよりも、今見えてるくらいの狭い世界を出ても評価されるためには何を持つべきか、ということが書かれているのだと思います。逆に、組織の役職を掲げて目先の判断に追われるおっさんとか、将来そん…
いろいろな仕事に触れ、いろいろな人にお世話になった今年も、残り時間でこなせる打ち合わせは数少なくなってきました。 12月22日の夕方、打ち合わせのお相手は、幼児教育の実践研究をされてきた先生。打ち合わせの主題は数分で終わり、あとの2時間の余談(?)…
松井博さん著『企業が「帝国化」する』を読みました。現代にはビジネスの在り方を変え(慣習を破壊し)、顧客や委託先が離れられない仕掛けをつくり、巨大な影響力を持って「帝国化」していく企業が存在する―― そして、社会は「勝者総取り(Winner tekes all…
ちょっと前に、伊賀泰代さんの『採用基準-地頭より論理的思考力より大切なもの』を読み終えました。 本書で繰り返し強調されているのは、この3点です。 ①日本の教育で最も足りていないのは、「リーダーシップ」の養成である、ということ。 ②「リーダーシッ…
先週、理科大の藤嶋昭学長から、一冊の御著書を頂きました。ご多忙の今でもたくさんの本を読まれるという藤嶋先生には、節目のたびに「本を読むべし!」の言葉とともに本を頂きます。 今回頂いた御著書は、『時代を変えた科学者の名言』(藤嶋昭 編著、東京…
堀内政三先生、昨年末に亡くなられていたのですね。OBからのメールで、先ほど知りました。6年前に校長を勇退されたのが、88歳でしたか。 熱い教育者でした。 「3S: スイッチ、スピード、スマート。」 メールを見て十数分間、巣鴨に通っていたときの記憶が一…
『良いことに上限はないんだ 理科大ソフトボール部の上等な青春』(ダイヤモンド社) 大学で私もお世話になっている丸山克俊先生が、2012年12月に世に出された本です。 目次のページを開けたとき、これ以降に書かれていることが、丸山先生の心深くにある御気…
私にとって「『今すぐに』やりたい」ことが、「今できる」ことよりも少しだけ大きい状態が始まったのが、5年半前くらいだったように思います。5年半前というのは、大学院の修士1年の終わり頃のことです。 「『今すぐに』やりたい」ことが、「今できる」こと…
「抽象化スキルは、経験の再利用性を高める」という言葉が、次のBLOGOSの記事で紹介されています。 『抽象化スキルが、生死を分ける時代に』(酒井穣、2012年09月17日) 本当にその通り、と思います。 限られた(できるだけ多くの)経験から演繹的に、物事の…
標記の本、「はじめに」で池上彰さんはこう書いています。 ・高校で習った世界史はつまらないものだった。 ・それは、日本との関連が不明瞭で、歴史の論理を理解するものではなかったからだ。 ・でも、日本も他国も、同じ地球の上であり、一緒に回ってきた。…
後輩に借りた本でビジネスモデルについて、とくにそこで使われる言葉について調べてみました。 ●新しいビジネスモデルって、どのようにして生み出せるの? ビジネスモデルの構成要素としてこの本で示されているのは、顧客、価値提案、チャネル、収益の流れ、…
経済や国勢の見通しが明るくない今、これを打開するためにどのようなリーダーシップが求められているのか。そして、なぜそのリーダーシップが求められているのか。今日は、それを示していて面白いと思う記事を紹介します。 ●日本に足りないモノは? 給与一律…
ちきりんさん著の『ゆるく考えよう』(イースト・プレス、2011)を読みました。何を目指して仕事をするの? 本当に目指したいものを勘違いしてない? もっと楽しく生きられるのでは? と問いかけてくれる本です。 私がまず目に留めたのは、2章「『自分基準』…
リーダーシップ体験が評価されるのは、その人が今後もリーダーとなることが期待されるからではなく、その体験こそが「仲間と行動する」ときに必要な調整力や理解力の源になるため― そう読みました。 ●なんで全員にリーダーシップを求めるの?(Chikirinの日…
「なんでも周りがおぜん立てしてくれるし、人から持ち上げられることも多くなって、これは違うんじゃないかと感じるときがある。」 日本代表の主将になり、W杯に出て、アジアカップを制した実績や地位に、自分自身が惑わされてはいけない。 「このままじゃ勘…
成長するためには自分の潜在意識に良い働きかけをし、それに身を委ねること― そのようなことが書かれた本を読了しました。 井上裕之著『30代でやるべきこと、やってはいけないこと』(フォレスト出版、2011) 終盤の第6章「自由に選択できる人生を手に入れる…
英英辞典を見ていて、今日面白いと思った語を3つ並べました。in-、ex-、con- の接頭語の意味が手に取って(その言語の意味そのままで)わかるようです。・・・とはいえ私の理解が正しいという自信がないので、ここにはその説明は書きません。是非、皆さんそ…
以前にもここで紹介した、Ken Robinson氏のTEDのこの講演。大学(院)・学校教育に様々な課題を感じる私は、これを見る度にいろいろなことを考えます。 改めて紹介いたします。 ・講演紹介「学校教育は創造性を殺してしまっている」(当ブログの2011年2月16…
先週の土曜(6月11日)と今日(6月15日)は、それぞれラボの外の先生方とお話する機会がありました。 その中で私へ先生方がくださった言葉を、記録しておきたいと思います。 1) 「健康」って何だと思う? 自らの心身を思い通りに動かすこと/コントロールす…
「好奇心がなければ、チャンスは掴めない」 これは、2日前に共同研究先の先生と打ち合わせをしている中で先生の口から出た言葉です。それ以来、この言葉が私の頭からまったく離れません。 自分が手にしたものの周りに、少し広めに関心のアンテナを貼っている…
文を考えを表現するのが苦手な人は、 なぜそれが苦手なのか。どうすればそれを克服できるのか。 日本の作文教育の基本形になっている 「起承転結」がよくないのか。 時系列にしたがって書くのがいいのか、 因果関係に内容を絞って書くのがいいのか。 そんな…
昨年知り合った方が編集を担当し、是非読んでくださいと紹介して頂いた本から人生設計のためにと示されている言葉を紹介します。 現在をみつめ、将来をつながる自己分析。それは、 ・何に価値を感じ、何を最も大切に思っているか(value) ・どの目標(夢)に…
自戒を込めて。 ----- 職場で休みが取れないという言葉が出るたびに、 「誰かが欠けると仕事が回らない(体制が問題だ)」 という意見が出る。 責任感のある人は休むことができない、とも。 しかし、自分がなくてはならない存在だという考えは 多くの場合“幻…
最近出会った、心に残る御言葉を紹介します。 人は信念と共に若く、疑念と共に老いる。 人は自信と共に若く、恐怖と共に老いる。 希望のある限り若く、失望と共に老い朽ちる。 青春とは人生のある期間をいうのではなく、 心の在り方のことだ。 by サミュエル…
先ほどここで紹介したChikirinさんのブログに、 とても共感する記事がありましたので紹介いたします。 『得るモノ、失うモノ』 (Chikirinさんブログ、2010年12月14日) 私は、「まず、自分が努力したいこと(成功したいこと)を はっきりと持つこと。それ以…
昨日は、今年3つ目の忘年会。 お世話になった2人の先生との食事の会でした。 先生方に比べたら、社会のことなど少しも分かっていません。 ワインのことも、カタカナの料理の名前も分かりません。 でも、私にとって今それらを知らないことは あまり問題ではあ…
根岸英一さん(米国パデュー大学特別教授)の御言葉です。 先日の朝日新聞で紹介されていました。 常に心の片隅に置いておきたいものです。 ――(学生教育に)競争は大事か? ゆとり教育もすそ野を広げるという意味では いいのかもしれません。 でも、人間の…