2021-01-01から1年間の記事一覧

鹿島神宮は古来日本の「東の果て」か

うちの小学生が授業で鹿島神宮の話を聞いたらしく、どんなものなのかを見たいということで11月下旬に行ってきました。興味の冷めないうちが吉日。 副読本「茨城県」に出ていたという鹿嶋ですが、鹿島神宮は単に大きい神社というだけではないようです。という…

【論文から学ぶ】タンパク質の紫外蛍光から疎水性低分子の吸着特性を読む

タンパク質の立体構造を分析する方法の一つに、紫外の蛍光スペクトル測定があります。芳香族アミノ酸であるトリプトファン、フェニルアラニン、チロシンがベンゼン環を持ち、紫外光(波長280 nm)を吸収して紫外の蛍光(340 nm付近)を発するので、その蛍光…

秋晴れ下の石岡〜つくばで花と宇宙巡り

天気の良かった10月下旬の土曜日に、石岡(八郷)の茨城フラワーパークに行ってきました。 バラが見頃を迎えたというニュースを前日に聞いて行った公園。ニュース翌日ならまだ混んでいないかと思っていたところ、駐車場が満車と混雑していて驚きましたが、公…

『考えて、考えて、考える』(講談社、2021)で藤井聡太さんの言葉を「読む」

先月読んだこの記事。 これが面白くてこの本を買って、一気に読みました。 2000年前後生まれの人と2010年代生まれの人との間にも、タブレットなどデジタルメディアとの距離感の違いは当然あります。その世代間の違いが絶対的に存在する社会で、先の世代の人…

2021.10.1 2階建て新幹線「Max」運行終了

東日本に台風が来ていた2021年10月1日、JR東日本の2階建て新幹線「Max」が定期運行を終えました。 このオール2階建て新幹線が登場したのは1994年。1990年代初頭までのバブル経済が終わった直後、まだ都心から片道1時間以上かけて通勤する人が増え続けていた…

『将棋の渡辺くん』全巻買っちゃった!

この単行本、全巻買って楽しく読みました。 以前から気になっていたのですが、“渡辺くん” こと渡辺明名人が、“藤井聡太棋聖へのリターンマッチ” で敗れた2021年夏の棋聖戦をYouTubeで振り返り解説されているのを観て、いよいよ読みたいと思い買ったというと…

普段話す言葉で訳しなはれ

昨日、小学生の長男がなかなかお風呂に来ないときに「何やってるのー?」と訊いたら、「はーい」と低いテンションでの返事が来たので、また(ときどきあることなので)めっちゃ注意してしまいましたよ。「何を」(What are you ~~?? / What do you ~~??) って…

【中仙道】黒く光る石探しに歴史ある宿場町歩き

私が以前に長野県(昔の信濃国)の古代の歴史を見たことがあったのは、長野県上田市にある信濃国分寺資料館。その上田の南に位置する長和町には、「輝く」古代の遺跡があると聞き、先日帰省がてら行ってきました。 中仙道にある峠に挟まれた標高800mの「和田…

東武動物公園のFacebookページが面白い

6月最後の週末、梅雨の合間の晴れた日に久しぶりに動物園に行ってきました。うちの3歳の人には、自分で動物の名前が分かりながら歩いた初めての動物園だったと思います。 行き先は埼玉の東武動物公園。行く数日前にそのFacebookページが面白いのを見つけて、…

一年遅れ、東京五輪開会式の感想

2021年7月23日(金)の夕方すぎに、東京五輪2020の開会式が一年遅れで行われました。ご覧になったでしょうか? まずはひとまず開会できてよかったと思います。今はこのように、国境を跨いだ移動が実質的に不可能になってしまっている状況。その中でも世界各…

”そうぞう” の小地球と夏の夜空と

昨日は2021年の7月も半ばに差し掛かる日曜日。その夕方の一時的な豪雨は、なかなか経験のない勢いで来て通り過ぎていきました。道路の冠水を目の当たりして、ワーとかキャーとか言いつつ足止めを喰らったりもしたけれど、翌朝起きてみたら、 雨が打ち付けた…

みんなで「新しいタネを蒔ける」場所へ

今年度、2021年4月に「ナノメディカル工学」の研究室を立ち上げました。前年度まで研究の拠点にしていた研究室では5年間お世話になり、面白い研究に集中できる環境と外にも出るチャンスに満ちた、この上ない研究環境をいただいていました。その研究環境に甘…

「そうぞう」の庭で土器づくり

陶芸工房? いえ、庭で何やら作られていました。 冬に作られ始めた山やトンネルに川と池が追加され、水の流れ方と土砂の集まり方が観察されていた “そうぞう” の現場ですが、 掘った池の底に溜まる土の質を見た小さい人たちは、何かを狙っていた様子。どうや…

祖父母が呼んでくれた上田の観桜、そして歴史探訪

親戚がいてたびたび訪れる土地であっても、長期休暇のない秋や年度初めの4月にはなかなか来れないものです。 しかし今年は4月の初めの週末に、義理の祖父の一周忌で長野の上田に行っていました。この時季に長野に来たのは初めてでしたが、2021年は桜の花が全…

生体はどうしたら透明になるのか

「生体はどうすれば透明になるか?」。このタイトルで2020年末、日本分析化学会の機関誌『ぶんせき』に解説論文を寄稿するとともに、ハードカバーの英文書籍 "Transparency in Biology: Making the Invisible Visible" も出版しました。●生体はどうすれば透…

最近のPM2.5研究―COVID-19ロックダウンの影響

●関西 30日も黄砂飛来 花粉症の方は症状悪化に注意(2021年3月、tenki.jp)●北京でほぼ10年ぶりの大規模黄砂、モンゴルでは死者も(同、CNN) 今年も春になると黄砂の問題がニュースで流れてきます。黄砂というと、大気汚染物質としての小さな浮遊粒子PM2.…

明智光秀に縁深い丹波の道を篠山へー京都北西部から兵庫に至る

明智光秀を主人公として先月放映の終わった『麒麟がくる』、終盤の舞台である丹波亀山(亀岡)や福知山も短い期間ながら盛り上がったようですね。●京都・亀岡の「麒麟がくる大河ドラマ館・・・「麒麟ロス」効果、最終日に10万人突破(2021年2月、京都新聞)●「…

2021.3 春が来ましたよ

2021年は春分を前にして、昼の気温が連日20℃になる陽気が来ました。といってもつい10日ほど前には、最高気温が10℃いかない日もあったのですけれど(3月7~8日)。 月の上旬は大きな蕾が開き始めだった駅前のモクレンも、 中旬には満開に。 3月中旬の日曜日に…

「そうぞう」の庭に来た滝に池に霜柱

3月中旬の週末、昨日は久しぶりに一日雨の土曜日でした。ふと窓から外を見たら、これは工事現場かいなという眺め。 と思ったら、2月中旬にも似たようなものを見ていたようです。小さい人たちが色々と製作(?) をしている結果。 このとき(先月)よりも、今月…

薬学部・小茂田昌代先生との共同研究と最終講義

薬剤師にはその専門知識で職能を発揮する場がありますが、それを十分に活かせているといえるでしょうか。より広く適切にその職能を発揮すべきとしたら、それはどのような形をとり得るでしょうか。 その課題に長年取り組まれてきた小茂田昌代先生が、2020年3…

加湿器に薬剤を入れて運転することはNGです

2020年春からの一年は、日常の生活空間での「除菌」(*1) に対してこれまでになく関心が持たれる時期だったと思います。昨年の2月末の金曜日に「翌週から小学校などは休業」と政府が言い出し、学校がイレギュラーな長期休みに入ったのが3月1日なので、あれか…

子どもにもっともっとインターネットに触れてもらおう

子どもの生活や健康についての調査報告や議論の場にいくと、インターネット接続デバイスに触れる「スクリーンタイム」の「長さ」を不安視した意見に触れることがあります。子どもたちがタブレットなどでインターネットに触れる時間が増えてきて、外遊びが減…

明智光秀に縁深い「丹波」の亀山(亀岡)と福知山

歴史好きのうちの8歳の人(もうすぐ9歳)は、明智光秀を主人公とした2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」を欠かさず観ています。本人が興味を持ちすぎて1年前に『明智光秀の足跡をたどる旅』という本を買ったほどです。 この本では主に岐阜〜滋賀〜京都〜兵庫…

庭で「そうぞう」の試行錯誤

この年末年始は玄関まわりや庭の石敷きを、小さい人たちと選んでやってみることにしました。 石を眺めたり並べたりする中から面白さを見つけられること、石の周りに何かを描いたり作ったりするのを楽しめたりできるのは、特別な技だなぁと実感する時間を過ご…

森に飽きても竹藪があるさ@茨城県南(風土史とともに)

小さな林は暖かい時季だと、人目を気にしない気にせず自由な生き物観察に良い場所です(蚊や切れやすい植物の葉や刺には注意)。が、虫たちがぐっと減る晩秋初冬は、森だと小さい人たちが物足りなく感じるかもしれません。 そんな中で今季は、森に代わる竹藪…

全国のサンタたちへ

Wish you all a happy new year 2021!! 先週はサンタの皆、ご苦労じゃったの。 2020年は新型コロナウイルス感染の状況のために遠くから来れないサンタがおり、ワシは急遽、1~6歳の人たちが待つ場所にも呼ばれて行ってまいった。 例年じゃと参加することのな…