2021.10.1 2階建て新幹線「Max」運行終了

 東日本に台風が来ていた2021年10月1日、JR東日本の2階建て新幹線「Max」が定期運行を終えました。

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 このオール2階建て新幹線が登場したのは1994年。1990年代初頭までのバブル経済が終わった直後、まだ都心から片道1時間以上かけて通勤する人が増え続けていた頃に、栃木や群馬からの新幹線通勤客を座席の多い2階建てで運んでいたというイメージが強いです。

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 なので普通車の座席は、国内の普通の新幹線が2列+3列の計5列なのに対して、Maxの2階席では3列×2の計6列。どこまでも特徴的なつくりの新幹線車両でした。

 ただし座席の間に手すりがなく、3つの座席にまとめて1つのシートが被せられているのでリクライニングもできず。Wi-Fi対応もなされないまま引退することになったようです。

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 車内販売のためのカートを階段では運べないので、カート専用の小さいエレベーターが階段の横に設置されている車両でした。

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 オール2階建てで車体の断面積が広いので、入線してくる姿は迫力満点。横に来ると壁がそびえ立つような、コンパクトさとは無縁の車体は、とにかく迫力がありました。一方で高速化に対応していなかった(最高時速240km)ために、2002年の八戸延伸以降にはやて、はやぶさと速度を上げていった東北新幹線からは早々と撤退(2012年)。その後は、運行距離の比較的短い上越新幹線のみで運行が続けられていました。
 2階に乗ると、隣を走る新幹線の屋根の上を見るのも楽しめたり。

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 1997年以降のバージョンは、広い側面にデザインされた美しい「とき」の色も映える車両でした。

 数年前、3歳だった長男と一緒に小旅行と題して、大宮から東京までだけ乗りに行ったのがMaxだったこともあったっけな。3年前の年末、越後湯沢にスキーに行くときに乗った新幹線もMaxだったっけな。そのとき長女は1歳になる前。ベビーカーを持っていると、車内の階段を昇降が大変だったっけな。

 

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 無二の見映えでカッコ良かったなぁ。