11月3日は今年も鉄道の車両基地見学に、守谷のTX(つくばエクスプレス)まつりへ行ってきました。同じ日に例年、水海道(常総)で関鉄まつりも開催されているんですね。昨年(2015年)関鉄の方は9月の鬼怒川洪水の影響で開催されていなかったので、今年初めて知りました。
●「関東・東北豪雨のその後」@茨城県常総市(吉川彰浩さん、2016年5月7日)
この関鉄(関東鉄道)、常総線は取手~下館(筑西)と茨城県内のみ走るローカル線ですが、その車庫公開もなかなかに良かったです。TXの方ほど人が多くないようでしたが、そのぶん線路を間近に見られますし、
広い空とのコラボでローカル線が贅沢な存在に見えますし、
子どもが車両のすぐ隣まで、事前予約や整理券なしで駆け寄ってしまっても問題ありませんし。
これだけ近づいてよく見れば、列車の車輪が線路から外れない仕組みも分かりますし、車輪を押さえつけるようにして働く踏面ブレーキ(※踏面は、列車の車輪のうち線路と接する面のこと)の存在が子どもにも分かります。
普段、運行中の列車に触ったら危ないし「ホームでは黄色い線のうちがわ」と分かっている4歳児は、「本当にいいのー?」と言いながら車両に近づき、「タイヤもいいのー!?」と言いながら恐る恐る、展示車両の車輪に触っていました。外だけであっという間に時間が過ぎました。
それにしても、この線路の分かれ道=ポイントの構造。プラレールを見慣れた子どもは、ここでの行き先切り換えには分かれた線路を根元から動かすと思うようですが、動かすのは先っちょだけなんですよ。かっこいいよね、大きくもこの精巧な造り。
TXまつりの方は、今年は車両基地の中でパンタグラフ上げ下げの体験がありました。私は子どもたちがそれをする写真を撮るために、体験待ちの短い列から外れつつ、
これが上がり下がりする原理をジッと見る時間に恵まれました。上がったパンタグラフが無理なくかつ安定に、車両の走行中も架線に触れ続けられる仕掛け、下げたパンタグラフが意図せず舞うように上がってしまうのを防ぐ仕掛け、巧いものだと思わされます。この巧さの恩恵を、当然のように毎日受けられている幸せも。
2つの祭のあと買い物から帰ってみると、ちょうどTXが夕暮れの細い月と金星の下を走ってくところでした。子どもたちもこの1日、5kmくらい歩いたのかな。
●関鉄・常総線小旅行~騰波ノ江(2011年8月)
●2015年11月のTXまつり・街歩き