朝の成田路から(2022.11月末)

 11月末はコロナ禍以降2回目の国外出張で成田空港を利用しました。成田空港へは、久しぶりに我孫子からのJR成田線に乗ったのですが(というより、成田空港自体が台風でザルツブルグ行きが大変だった2019年9月以来でしたが)、日の出の時間帯の成田への道が良い景色でした。

 我孫子では2番線の常磐線「高萩行き」が1番線に来た「取手行き」に “抜かれる” のを見て何事かとマニアックに驚くところからのスタート。どうも、朝に一本だけ「我孫子始発」の高萩行きがあるんですね(6:26発)。でも、何のために? その答えは分からないまま前に進んでいくと、


 日の出、6時46分。新木駅にて。このあと安食駅の手前で、印旛沼から利根川に注ぐ川を渡ります。あたりは写真でも分かるレベルのこの濃霧。

 ところで手賀沼の北側でスタートし、印旛沼の東を抜けるこの路線は「我孫子支線」というんですね。“常磐成田線” ではなかったのですか知らなかった・・・。むしろ、常磐線の成田支線だろうとすら思っていたくらいです。なお、この我孫子支線は1901年に、元は成田~川越を結ぶ予定だったのを短縮して敷設されたのだとか。全線で完成していたら、大宮や都心での乗り換えなしに東関東から川越に行けたということか。

 そのまま窓をずっと見ていたら、下総松崎を過ぎると成田スカイアクセス線成田湯川駅の下をくぐり(交わるがJRの駅はない・・・)、成田駅。ここから “成田空港線” すなわち成田線の「空港支線」へ。


 これまた久しぶりに見た総武線快速の車両が、山手線の色違い(E235系)でびっくり。そういえば、先週鎌倉に行ったときの帰りに以前からある総武・横須賀線E217系)に乗ったときに、偶然近くに居合わせた小さい子が「古い横須賀線じゃイヤだ」って主張してたっけな。小さい人も新しいのを知っていたんですね。

 成田駅を出ると、イオンモール成田があるところで銚子行きの線路から分かれ、成田スカイアクセス線と並走して進路を成田空港へ。


 しかし京成と線路幅が違うために、ここではJR(左)と京成(右)が単線で並走。単線では行きと帰りの列車がすれ違えないので、すれ違う場合には駅でもないところで列車が止まって対向車をやり過ごす構造になっています。何ともまぬけな。

 と、そんなこんなで久しぶりに成田まで行く田舎道はなかなかに楽しい車窓でした。成田空港では、搭乗口に行くべき時刻が出発50分前だったので何のこっちゃと思いましたが(保安検査でなく、搭乗口への集合時刻ですよ)、行ってみると搭乗口がアジアンなカオス状態に妙に納得しました。

 さて、この11月末、この飛行機でどこに行ってきたでしょうか?