【中仙道】黒く光る石探しに歴史ある宿場町歩き

 私が以前に長野県(昔の信濃国)の古代の歴史を見たことがあったのは、長野県上田市にある信濃国分寺資料館。その上田の南に位置する長和町には、「輝く」古代の遺跡があると聞き、先日帰省がてら行ってきました。

 中仙道にある峠に挟まれた標高800mの「和田宿」から、美ヶ原高原の麓に向けて一気に登ると、気づいたら標高1500mの「星糞峠」。変わった名前ですがその由来は、光が当たると反射して返ってくる黒いこの石が、地面にたくさんあることらしい。

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 黒曜石!

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 石好きの人たちが座り込んで足元に集めて見比べていました。座り込んで石探しをする人たちの姿は、中津川で見覚えが・・・。

 星糞峠では石材となる大きな黒曜石を求めて、縄文時代の人たちが掘った穴の跡なども見つかるのだそうです。すごい。その様子を展示した「黒耀石鉱山展示室 星くそ館」が、2021年7月に新しくオープンしています(同8月現在、感染症の状況により臨時休館中)。

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 長和には星糞峠の麓の和田宿にも、黒曜石石器・林業資料館があります。そこを見るのに寄った和田宿も、宿場町の町並みや宿場の本陣跡が保存されていて面白い場所でした。「長和」という今の町名も、宿場のあった2つの町である「長久保」とこの「和田」が合わさってできたものですね。

 というわけで、昨年歩いた大井宿(恵那)以来の中仙道。

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 和田宿は1861年11月に和宮内親王が、徳川将軍家に降嫁するときに宿泊するという場面で、歴史の表舞台に現れた宿場です。そんなビッグイベントがあったにも関わらず、直前の春に火災で宿泊予定地が焼失したために、これは一大事と幕府が融資をして速やかに修復したということもあったのだそうです。

 

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 2階の窓からは、板葺きを石で押さえる当時の屋根が見られたり、

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 簡単な木板で仕切られた窓もあり。保存されているものを見学できるのは嬉しいことですが台風が来るときとか対応が大変そう・・・と思ったり。

 そんな室町~江戸時代の街道跡。そこには、交通手段が発達したことで宿場としての役割を終えた町もあるわけですが、景観の保存された場所に立って往来の大変だった当時の出来事を想像するのも面白いものだと思います。人の多い街を訪れづらい時期が続いてしまっている今、人がまばらになってしまった場所に改めて想いが至ります。

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 今回は縄文時代から近世までの跡が遺る、そんな長野県「長和」のお話でした。