コペンハーゲンの先生と、街の散策とセミナーとディスカッションと

 月曜日(2016年7月4日)に私の学会発表は終了。研究発表には、成果のアピールと完遂のための情報収集の二種類がありますが、今回は後者だったのでこれからが重要です。そして今回は、直後に大切な仕事が控えていたので、喉を潰さないように気をつけました。

 夕方に、コペンハーゲンにいる共同研究者の先生と食事へ。ホテルのロビーで待った後、通るべき所を通るように道を選びながら歩いて案内してくれました。脚を負傷していなくてよかった。



 昔からの市街地のNørregadeを南に進むと、左側に見えるのがコペンハーゲン大学のキャンパスと、聖母教会 (Vor Frue Kirke)。右側はSankt Petri教会。



 そのすぐ近くにある、Reconstructions Monument。プロテスタントコペンハーゲンカトリックから取り戻した、1536年10月30日の日付が記されています。

 先生は港の遊歩道沿いにある、Almanakというお店に連れていってくれました。地元の料理を楽しみながら、最近の研究のこと、これからの研究や学会のことを話せる楽しい時間でした。何より、3年前は単なる競争相手かもしれないと思っていた先生と、研究試料やデータを共有し合えるようになったのが嬉しいことです。
 単に競争すること以上に、人の土俵で戦わないこと、自分の視点を常にupdateすることが大切なんだろうなぁと思いながら、研究と向き合う毎日です。



 いただいた料理の一つ、Summer leek(西洋ニラネギ)とCreamy goat's cheese。もう何か芸術。



 そして夕暮れ(21時すぎ)のニューハウン(Nyhavn)へ。案内してもらったアイスクリームのお店では、lakrids、hyldeblomst、granatæbleの3つを重ねてもらいました。調べたらそれぞれ、甘草、Elder flower(ニワトコ/接骨木)、ザクロ。最後の1つはラズベリーのようなものと聞いたのですが、正確にはラズベリーではなかったらしい。ですが、美味しかったのでオッケーということで。hyldeblomstは、デンマークで有名な白い花でジュースにしても飲まれるそうです。



 そして、翌日の火曜日に先生の研究所 (NRCWE) を訪問し、セミナーで研究紹介をしてきました。いろいろと議論をしながら、共同研究の次の課題とこれからの方向性を見定めることができて、この上なく有意義な時間でした。また、食事から一緒に来てくれた大学院生に、この研究分野の面白さを伝えられていればいいなと思います。



 また進捗を交換しながら会えますように。

 ※2018年9月、この先生方との共著での論文一報目が出版になりました。
 ⇒論文出版へ―ナノ粒子吸入曝露による発達神経毒性
 ⇒Maternal inhalation of carbon black nanoparticles induces neurodevelopmental changes in mouse offspring in Particle and Fibre Toxicology.

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