【北欧】11ヶ月ぶりのデンマークにヘルシンキ経由で

 2017年5月末の日曜日、約11ヶ月ぶりのデンマークに来ました。デンマークには昨年、学会と共同研究先の研究所訪問のために来てから、しっかりと研究の進展があったと思えるのが幸せなことです。先方との共同研究も、昨年から始めた私の新しい研究も。共同研究の成果はこの日までに論文として仕上げたかったところを、それが間に合っていないのは少し残念なことではありますが(まぁ、マズいことに他も正直間に合ってないのですが)。


 自宅を朝6時半に出て、コペンハーゲンへの旅程は成田10:30発から。今回は、帰りの時間の都合でJAL旅程で、行きはヘルシンキ経由で来ました。

 成田を離陸してから10分足らずで霞ヶ浦や、土浦の国道6号常磐道を眺めた後、



 2本の縦の太い道のうち、左(西)が常磐道で真ん中やや右が国道6号


 787に載っているスクリーンMagic-VIの地図が、少し慣れるととても楽しめることに気がつきました。ついでに、2ヶ月前にフランスから帰る途中、爆睡していた5歳児が起きて地図を見るや否や「フランスは~~??」と危うく号泣しかけたのを思い出しつつ。

 で、新潟から日本海を渡ってロシアに入った後、久しぶりに北極圏の縁を飛んできました。ここは日本からシンガポール、台湾やトルコに行くときや、欧州-日本-米国を東向きに飛ぶときには通ることのないルートです。


 位置は、大河Yeniseyが流れるロシアのトゥルハンスク(Turukhansk)の東あたり。


 この地図を見て、北欧が北極圏に至近の地域なのだと実感します。


 ヘルシンキは欧州と言っても、その位置はロシアのサンクトペテルブルグ(St. Petersburg)のすぐ隣。というわけで他の「隣国どうし」の例に漏れず、フィンランドが戦場になったロシア・スウェーデン戦争(~1809年)やら第二次大戦中の冬戦争(1939年~)やら、近代までフィンランドとロシアとの間では色々あったわけです。なお、第二次大戦では「敗戦国」になっているのですが、直後の1952年にはヘルシンキ五輪を開催しているんですね。

 で、白海(White Sea)の南を通ると北欧はすぐそこですが、ヘルシンキはやっぱり・・・


 デンマークスウェーデンより、地理的にもっと近いのは南隣のエストニアです。
 なお、白海からはバルト海に面するサンクトペテルブルグまで、全長227kmのロシア国内の運河(うち人工水路は48km)があるそうです。これが大陸のスケール。

 この白海から1時間余りで着きました、Helsinki/Vantaa空港。気温16℃、快晴。





 ヘルシンキ空港は洒落たデザインで、さすが北欧のハブ空港という印象でした。ただ、トイレがやや少なくて女性が長い列を作っていたのが気になりましたが。ヘルシンキでは1時間ほどの乗継待ちで、そこからコペンハーゲンまで1時間45分で来ました。コペンハーゲンは24℃、晴れ。明日からの学会は、共同研究先の先生方が主催するということもあり、楽しみです。


 "v" を "w" に置き換えると、少し意味が分かることがあるデンマーク。入国審査はヘルシンキのみで行えばよかったので、コペンハーゲンでは空港からすぐに街に向かえて時間を節約できました。


 Tokyo/NRT 10:30
  --(JL413, 9h50m)-> 14:20 Helsinki/Vantaa
 Helsinki 15:40
  --(AY663/JL6879, 1h45m)-> 16:25 Copenhagen/Kastrup


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