【北欧】デンマーク・街の建物と温かい人と

　デンマーク・コペンハーゲンに土曜の夕方着いた直後、走り回ってみてまず着いたのは、バラ（Rose）が咲くローゼンボー城（Rosenborg Slot）でした。

　次はその東に位置する、石畳の広場に石造りのアメリエンボー宮殿（Amalienborg Slot）と、奥のフレデリクス教会（Frederiks Kirke）。今回は時間が足りずに叶わずでしたが、Marmorkirken（大理石の教会）とも呼ばれるこの教会は中も見てみたかったです。

　その次も石造りのクリスチャンボー城（Christiansborg Slot）。

　街中にも立派な石造りの建物があったかと思えば、

　（Studie Stæde）

　街の中心にこんなカラフルな建物が並んでいたり。

　デンマークの街で会った人たちは、とにかく随所で親切に陽気に助けてくれました。

　仕事の合間にコペンハーゲンから電車で30分、ヘルシンオア（Helsingør）に行ったときのこと。普通列車の全ゾーン1日券（24Times Billet）を手にホームで列車を迎えたところ、来たのはなかなかに豪華な車両。乗っていいものか不安になりましたが、「この切符でこれに乗れる？」と訊くとドアの近くのお客さんが「OK、大丈夫だ」とすぐ的確に答えてくれて、安心して乗ることができたり。

　ふかふかの座席が並ぶ車両。これ本当に乗っていい普通列車なのか？と思ってしまいました。首元のクッションもあって快適でした。普通列車がこのレベルかと思うと、日本に帰りたくなくなります。

　着いたヘルシンオアの駅の出口で道を探していると、十数秒もしないうちに「どこに行くの？」と聞いてきて道を教えてくれた人もいました。

　名所のクロンボー城（Krongborg Slot）に着いたら着いたで、今度は中で階段への入口を見つけて。入っていいのか…(?) と迷っていたら、「上がりなさいよ、amazingだから！」と勧めてくれたおばちゃん。

　天気雨がパラついたものの、良い眺めでした。おばちゃんありがとう。

　海の向こうはわずか数kmでスウェーデン。

　ヘルシンオアの町並みも見えました。

　日曜の朝のコペンハーゲンには、人出の少ない静かな時間が訪れます。そんな中を走って回った、まるで五稜郭のような要塞カステレット（Castellet）。

　隣にいる、もの悲しげな表情をした人魚姫（Den Lille Harfrue）にも会えました。混雑する時間でなく人出の少ない朝に訪れれば、人魚姫の声くらいは聞こえるんじゃないかな。

　その隣の聖アルバニ教会（Skt. Albans Kirke）の手前には、小さな紫のラベンダーの花など。コペンハーゲンの北緯は、北海道の北端（45°）よりも高い55°とのこと。

　一方の平日の朝は、出勤する人たちがほぼすべての道にある自転車専用レーンに列を成し、さすがに慌しさを見せます。

　これはまだ自転車の見られない早朝ですが、自動車・自転車・歩行者用それぞれの信号があるので、大通りでは同じ方向にたくさんの信号の光が見えます。

　しかしそんな平日でも、バス停やバス車内の路線図で行き先を探す素振りを見せると、すぐに声を掛けて「どこに行くの？」「それなら○○○が良いよ」と教えてくれる人もいて。

　“われ他人に関せず”の雰囲気に慣れている東京にない居心地の良さ、人が温かく助け合う気持ちを持って生きているといった雰囲気が、デンマークにはありました。

　あとは、もちろん石造りばかりでなくレンガ造りの建物も。街の中心の聖霊教会（Helligåndskirken）とか、茶色のレンガが輝くよう。

　上はさすがの造りのコペンハーゲン中央駅。今は近郊列車と長距離列車しか発着しませんが、来年（2017年）にはメトロもここに接続するようになるそうです。

　中央駅からチボリ公園を挟んで反対側にある、コペンハーゲンの市庁舎（Rådhuset）。写真は南西側の花壇とレンガの壁。
　一番気に入ったのは、Holmensbro（broはbridge＝橋の意味）から南東を見て、教会（Holmens Kirke）を左手に旧証券取引所（Børsen）を望んだこの景色でした。

　このあたりがコペンハーゲンで最も歴史の古い地区とのこと、さすがの景色です。次に来るときには、船にも乗って街を見てみたいと思いながら（写真のボートには乗せてもらえないと思いますが）、写真を見返しています。

　※この運河が2018年3月上旬、寒波で凍ったとの報：