【北欧】フレデリクス城へ～コペンハーゲン近郊の鉄道で

旅行－ヨーロッパ

　デンマークではFredensborgに行った次の日の朝も、Frederiksborg Slot（フレデリクス城）を見て来ました。どちらもコペンハーゲン (København) の北の郊外にあるのですが、慣れると列車やバスが使いやすくてラクに移動ができます。


　この国鉄（DSB: Danske Statsbaner）の24時間切符を買うと、コペンハーゲン近郊では鉄道もバスもすべて乗ることができます。この24時間券の有効なエリアがどこまでかなかなか把握できていなかったのですが、今回の訪問でようやく分かりました。

　DSBの「時間券」案内のページ（→こちら）中、"zoner i Hovedstadsområdet"(jpg)を見ると、有効エリアの地図を見ることができます。コペンハーゲンのあるデンマークのシェラン島(sjaelland)の鉄道路線図です。
　このZone 1-99が、130DKKの24時間切符（料金は2017年5月現在）の有効範囲なので、西はロスキレ（Zone 8、すぐ北までフィヨルドが迫る）やそのやや西および南部、北東はクロンボー城(Kronborg)のあるヘルシンオア(Helsingør, Zone 5)まで使えます。今回は会議の場所がヘルシンオアだったので、そこから南西に伸びるローカル線(Lokaltog)の途中のFredensborg(Zone 91)、終点のヒレレズ(Hillerød, Zone 9)に足を（ダッシュで）伸ばすことができたのでした。


●白亜のFredensborg（フリーデンス城）


　ヒレレズ (Hillerød) 駅。S-togや多くのローカル線にバスもたくさん走るのですが、駅舎はややこじんまり。

　このヒレレズ駅はS-tog E線の終点（土日や金曜夜はE線の運行がなく、B線の終点となる）であるほか、ここから森や田園地帯に分かれて伸びるローカル線のターミナル駅とちょっとした交通の要衝にあります。ただ注意したいのは、駅前やバス停の近くにFrederiksborg（フレデリクス城）までの案内地図が、少なくとも目立つ場所にはないことです。これは、Fredensborg（フリーデンス城）の方もそうだったのですが。

　私はここに地図なし（時間もなし）で行ってしまったところ、やや不安な中を移動することになりました。駅から301、302、303番のバスが城に向かっているはずという微かな記憶を頼りに、バス停を追いながら駅から城まで片道2km弱を走って往復。



　城は期待を裏切らない姿で迎えてくれました。



　中も必見の城だったのですが、その見学は仕事の都合（！）で時間が許さず。


　この門は「ANNO 1736」とあるのですが、先の王妃Anna Sophiaのことでしょうか。（だったら1730年にコペンハーゲンを追われているという話なのだけど、何でだろ。）

　また、小さいながら名物の庭園は城の反対側にあるため、時間がないというのに（←それは私の時間の読みが悪かったためですが）城正面の門からさらに500m走ることになりました。





　水の中に浮かぶ赤レンガの城が緑の庭園によく映えて、素晴らしいところでした。やや汗をにじませながらも見ることができてよかったです。



　※行った3日後、駐日デンマーク大使館のTwitterにも写真が。私が行ったとき霧雨も舞う天候よりも好天下での姿は ↓ ↓


　なお、冒頭の24時間切符ではメトロ、S-tog。上記のローカル線 (Lokaltog)、範囲内のRegionalやIntercityなどの長距離列車に乗ることができます。tog "トー" はデンマーク語で列車 (train) の意味。スウェーデン語ではtågと、これら各国の言葉でのちょっとした語や表記の違いを見比べるのも面白いです。


　Helsinør - Fredensborg - Hillerødを結ぶローカル線。写真はHelsinørで、行き先表示は "Hillerød via Fredb"（フリーデンスボー経由ヒレレズ行き）とあります。始発駅と終着駅が同じで別経由の、ローカル線（車体は同じ！）もあるので要注意。

　地下鉄「メトロ」の方は今はNørreportを中心として、空港、Ørestad、Frederiksberg～Vanløseの三方向にしか伸びていないのですが、環状線がいま工事中で2019年には中央駅、Frederiksberg、長距離列車のターミナル駅Østerport、そして観光スポットのNytorv（Kongens Nytorv駅）、クリスチャンボー、市庁舎広場などがつながるとのこと。


　そのFrederiksbergは、コペンハーゲン市街西部で庭園があります。"borg" が城を意味するのに対し、"berg" は小山や丘という意味（ドイツ語と同じ）。




　庭園の近くでは紫色の濃いライラックも見つけました。

　デンマーク、また行きたいものです。



　ビールも美味しいしな。

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