Jan 12, 2016
HIA/Doha 14:10--(QR1317)->16;55 HBE/Alexandria
2016年1月12日、ドーハでのlong transitの後はエジプト・アレクサンドリアに来ました。今は昼が短めの1月。夕暮れ後に見える油田が圧巻でした。
到着から一晩を挟み、17時間後にはメインの仕事。昨日は朝7時に朝食をとってホテルを出る予定だったので、日の出(7時ごろ)の前の暗い時間帯に走っていました。
そこで暗闇で段差の一つに気づけず、15年ぶりなんじゃないかというくらい派手に転倒。膝を強打。イタタ・・・
大人になってから、転んだ傷が1日間以上も痛む気持ちを忘れてしまっていましたが、久しぶりにそんな痛みや不安を思い出しました。これから今まで以上に、転んで膝を擦りむいた子ども達に優しくあれそうです。すぐに治りそうですが、今は膝を十分に曲げられないのがツラいです。
この1月13日の朝は、濃い霧のかかる朝でした。湿度の低い土地柄とはいえ、気温のやや下がる冬季(といっても最低気温が10℃前後ですが)にはこんなに霧がかるもあるようです。とても稀なのだそうですが。
これが霧でなく、大気汚染だろうと一瞬でも思った私を許してくれと思いつつ。自動車排ガスであまりに独特の臭いがするのは、昨年もここに書いたときと変わっていません。また、こんな中でも自動車の速度は時速110km程度。もちろん、その間をぬって歩行者が道を横断もしてくるような土地柄です。
そんなの危ないから規制しようぜ、という国ではありません。いいじゃん、渡れなくはないんだから、という国です。
昨年3月に引き続き、今回もJoint Seminarが企画され講演の機会をいただきました。私は "The nasal route as a potential pathway for both environmental particles and drug delivery" という演題で45分話してきました(実際に何分間話したかは不明。誰も気にしていませんでしたし…)。
前回は1人で来たこの連携企画。今回は他に2人の理科大仲間と来れたのが嬉しいことでした。企画の場が盛り上がることはもちろん、私が目にして話してきたエジプトの刺激的な姿がうそでない(というよりそれ以上)と、仲間に知ってもらえたという意味で(!)
追記)この日の夕方、今回も現地のオンラインニュースで紹介されました。私が載る2回目のエジプトニュースになりました。⇒こちら、⇒こちらなども。
教室や講演会場で、席が前から埋まっていくのもこの国の特徴です。本当です。参加者がいっぱいに集まる前の時間帯、後ろ半分には一人も人がいなかったりします。
講演会や討論の途中で、来場者のスマホが鳴ることが多々あります。それが煩わしいから音が鳴らないように呼び掛けよう、という国ではありません。電話は誰かが呼んでいることを親切に教えてくれるのに、音を止めたらその意味がないじゃないか、なんて風にみな思っているんじゃないかと思います。
学長室で若手教員(兼 大学院生)が、スマホを充電していることもあります。コンセントの機能は、場所を問わず同じであるということに気づかされます。そもそも学長室に色々な人が集まって、打ち合わせ待ちの人(いや、待ってない人もいるかも?)や事務さん・秘書さんが自由(に私には見える感じ)に過ごしているのが、活気があって良い雰囲気にも思えます。
セミナーの日の夕方過ぎに、大学近くのお店で頂いた食事。メインは野菜やポテトを詰めた焼き魚に、天ぷらのような海鮮のフライ。ライスは海老入り。
今回も迎えてくれる人たちは、何といってもやっぱり大らかです。そして、出会う人たちはここまで書いてきたとおり、「まぁいいじゃん」という言葉がやっぱりよく似合います。まぁいいんじゃないかと思います。メインの仕事当日に負ってしまった膝の傷も、まぁいいんじゃないかと思います。小さなガーゼを清潔なまま持ち歩いていたのが(3年半前の北京でゲットしたものですが)ギリギリセーフだったと思っています。
今日は共同研究の実験準備確認と、これまでの実験データのqualityチェックとまとめに行っていました。明日ここを発って、日本の週末に向かいます。
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<2015年3月~ エジプト出張>
●2015.3.7 アレキサンドリア到着
●Joint Symposium@ダマンフール大学(2015年3月10日)
●2015年3月のエジプト・アレキサンドリア
●エジプトのギザ、カイロを回りました(2015年3月11日)
●ハマド国際空港から(カタール・ドーハ)
●国際交流、私なりの目的
●出会ったすべての学生に伝えたいこと
●ハマド国際空港から(カタール・ドーハ)-2(2016年1月12日)
●2016.1.14 私が見た2回目のエジプト
●2016.1.15 仕事終えて、モンタザ、シタデル、競技場
●私なりの研究国際展開で考えた7つのこと(2017年2月)
一緒に行ってくれた先輩・後輩にも、ここでこそ目にしたもの、経験したことを良い刺激にしてくれていたら嬉しいと思います。
◎一緒に行った大学院生から⇒エジプト滞在報告 ―招待講演と研究指導、街の様子を添えて―