エジプト・アレキサンドリアの今(2015年3月前半)

 先週毎朝走っていました、アレキサンドリア
 日本を発つ前、爆発事件が散発している等という知らせを手にしていた中
(→こちらに少しまとめていました、一人で走り回るのはやめておくべしという声や、そもそもエジプトに行くのがどうなのかという声もありましたが。

 走って実際に会ったのは、応援してくれたり、楽しんで並走したりしてくる人たち。散歩をしている人も。相乗りの車を待つ人、乗り込む人もちらほら。

 エジプトさんたち自身が safe and beatiful と言っており、私も先に街や大学の様子を少し書いたとおり(→こちら)、たしかに「街に大事あり」という雰囲気はありませんでした。カイロ在住の日本人がくださるエジプト国内のニュースと、エジプト人の友人との認識の違いに戸惑いを感じるほど。ただ、エジプト人の友人たちと平和に楽しく過ごす時間でも、事件が多発しているというニュースが存在するということを、私は忘れずに行動していました。

 この国では道路での検問や、公共施設での荷物検査は日常のことです。それによって守られる安全。多少の事件があっても、それがエジプトさんたちの日常なのでしょう。エジプトの人たちが警察を頼りにし、彼らをはっきりと尊敬していることが伝わってくることも印象的でした。

 そもそも、一人で走っていて大した警戒をしなくていいのは、日本くらいなんですよね。

 初めて迎えた朝は、このよどんだ空気。


 (アレキサンドリアで初めて撮った朝の写真)

 空気が滞留すると、とにかく排気ガスが臭かったです。治安の話ではありませんが、PM2.5濃度で言うと日本では年平均値がおおよそ15~20μg/m^3くらいである一方で、もしここで数百μg/m^3あると、数日間いるだけで日本での半年分に触れる(吸う)ことになります。が、これ、あるでしょ、という感じ。



 車道の中を堂々と、ツーリングしている人もいました。繰り返しますが、すごい排気ガスの臭いの中を。日本とは車が違うので、その汚染は、日本でトラックの多い首都圏の国道16号でさえも比べものにならないです。本当に。
 それでも健康に暮らしている人は、もちろんそう暮らしています。が、感受性の高い人たちや、とくに高レベルの曝露の受けた人たちの生活や健康に配慮できること。それがすなわち、社会が豊かになるということなんだと実感します。なお、エジプトではガソリンに、ノッキング防止のためベンゼンが添加されているそうです。


 (意外と波の高い日もある地中海)

 弱い海風がよどみを少し流してくれた朝も、




 (私が見ただけでは、行き先のさっぱり分からない路線バス。)


 (モンタザ宮殿 Montazah Palaceの前)


 (上の写真を撮った地中海沿いの道)


 (夕暮れ過ぎのスタンリーブリッジ)



 雨上がりのすかっとした青空の朝も。


 (これがAlex beautyの極みか)




 (ドアを開けたまま進む街のトラム)

 ちなみに私は、先のカイロ在住の方のブログを見て寝た夜、私の泊まるホテルが“過激派”に占拠され、そのニュースをホテルの中で見ながらどうしようかと戸惑う… という夢を見て眠れませんでした。笑えない笑い話ですが。
 そういう経験を一度もしたくない人は、何があっても日本を出ないこともありでしょう。その選択は尊重されるべきです。

 出るのだとしたら、日本より安全なところはないことを理解して、楽しむこと、その場で自分で考えること。それを自身が受け入れるのか否か。それなしに、日本人には仕事の国際展開も海外旅行もあり得ないのでしょう。

 え、今はアレキサンドリア以上にカイロで事件が多いと言われているんじゃないかって? エジプトさんご自慢のカイロの街並みについても、次のエントリあたりで書いておこうと思います。(→こちら

エジプト基礎情報~産業(在エジプト日本国大使館)
外務省 海外安全ホームページ-検索

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<2015年3月~ エジプト出張>
2015.3.7 アレキサンドリア到着
Joint Symposium@ダマンフール大学
(2015年3月10日)
●2015年3月のエジプト・アレキサンドリア
エジプトのギザ、カイロを回りました(2015年3月11日)
ハマド国際空港から(カタール・ドーハ)
国際交流、私なりの目的
出会ったすべての学生に伝えたいこと
ハマド国際空港から(カタール・ドーハ)-2
(2016年1月12日)
2016.1.14 私が見た2回目のエジプト
2016.1.15 仕事終えて、モンタザ、シタデル、競技場
私なりの研究国際展開で考えた7つのこと
(2017年2月)