機関車の町・真岡(栃木)へよかったら是非に

 北関東・栃木県の南東の縁には、茂木と茨城の下館(筑西)とを結ぶ真岡鐵道真岡線真岡駅に機関車(SL)保存車両の展示があります。その見応えのある展示に、最近も何度か行っていたので、今回はそのご紹介。


 SLの展示があるのは真岡駅前のSLキューロク館で、栃木県の真岡駅のすぐ隣にあります。


 真岡駅は駅舎自体が機関車を模した形! 展示のSLは、戦時中の1938年につくられ1975年まで現役だったのだそうです。

 真岡鐵道はSLを保存車両として展示するだけでなく、実際に休日限りながら全線(42km)運行してもいます。ずっと以前からSLの運行があったと思っていましたが、実は1994年からのことだったようで、2024年が30周年とのこと。

 駅では独特の模様の気動車ディーゼル車)に、


運行するSLに引かれる茶色の客車も見られます。それに、


1950年代から1980年代まで活躍したという夜行客車も。

 この真岡線は1912年に開業して真岡や茂木と下館とを繋ぎましたが、南の下館でなく西の宇都宮に出ることの方が多い地域の人たちの移動とは、筋がはずれてしまっていたそうです。

 その宇都宮と真岡とは、100年遅れて自動車専用の北関東道で2008年に結ばれ、物流が良くなり真岡に以降工場や倉庫が増えました。人にも来て欲しいという政策が明確で、出産準備の追加手当や乳幼児助成、障がい児支援などをアピールして子育てオンリーワン事業を謳っています。そのことを示す大きな看板が、公園の子ども広場にあるのを初めて見たときは驚いたのでした。

 そんな真岡は近世(江戸時代)の後期に幕府の直轄地(天領、1783年~)となった場所。行政府の置かれた場所は「真岡陣屋」「東郷陣屋」と呼ばれたそうで、1850年すぎにはそこに、地域の農政改革で活躍した二宮尊徳(金次郎)も入っています。一方で、「もおか」の地名の由来はアイヌ語なのだそうで、昔の都(京)からの距離を感じさせられます。


 うちは子連れで大すべり台の公園に行くときには、お昼は駅近くのTrattoria Cocoroへ。真岡に来たときのランチに2年連続でここへ。


 パスタはもちろん、サラダのローストチキンが柔らかくてとても美味しいです。「栃木」の「真岡」は、JRがなくあまり知られていない地名かもしれませんが、とちおとめだけではありません。機関車好きの人などよろしかったら是非に。