iPoPS2013@マレーシア

 2013年9月4日~5日に、マレーシアの国立大学UiTMの薬学部で開かれたiPoPS2013に参加してきました。
 iPoPSは、このUiTMの大学院生が中心になって運営されている学会です。理科大薬学部に、UiTMの先生方と共同研究をされている先生がいらっしゃり、私もお誘いを頂いて参加・研究発表をしてきました。

 アジアでは、「もっと知りたい」という気持ちを強く学生に会うことが多いです。それは、以前に東南アジアの大学生をラボで迎えたときにも、昨年中国での学会に参加したときにも思いました。



 もちろん、日本でも欧米でもそういう学生にはたくさん会ってきました。しかし、東南アジアの学生のグループはもうひと味違います。“学会や大学で会う学生”に限られるのかもしれませんが、学ぶ機会に飢えている気持ちを、いつも強く感じるのです。

 その気持ちの強さだけでなく、知らないことに対する謙虚さを知ってほしいという声も聞きます。しかし、他人事には思えないんですよね。私自身が大学院生だったとき、大学や一組織を出て学んだり、仕事をしたりするチャンスを求め回っていたときのことを思い返すと・・・
 つまり私自身も、ハングリーな気持ちだけでなく、もう少し丁寧に言葉を口にすべきということです。すみません。(誰にともなく。)

 妙に私自身が学生のときの記憶とシンクロして、当時の気持ちが増幅されて甦ってくる感じすらありました。

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 この学生中心の学会で、私はどんな研究発表をしようかと結構悩みました。そして結局、ただ研究のデータを知ってもらうだけでなく、私の視点を知ってもらいたいと。研究についてはキーワードと概要、そして文献だけを知ってもらって、とにかく「ニーズを拾って新しい分野を作るつもりで」という気持ちを伝えようと。そう決めて発表をしてきました。合わせて、技術やアイディアの共有はいつでもwelcomeということも。
 手応えはなくはなかったけれど、どうかな。できれば、もうちょっとうまく伝えたかったな、と思いつつ。もうちょっと、研究の具体的な内容を話しても良かったかとも思いつつ。



 大変立派な記念品を頂いてしまいました。ハングリーな人たちの、おそらく「これからもよろしく」の気持ち。その気持ちにも、できる限り応えたいものです。


 さっそく、学生の一人が写真付きでメールを送ってくれました。ここで博士課程に進学して、研究を続けていきたいと言う学生。彼女の研究に対する想い、自分と向き合う姿勢や謙虚さに、とても好感を持ちました。

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 なお、今回1度だけ迎えたマレーシアでの朝=この学会の2日目の朝は、起きたらすでに6時すぎ。残念ながら、マレーシアの朝を走って回ることができませんでした。
 が、外をよく見たら・・・



 朝からすんごい大雨。



 おぉ・・・・・・。

 走りに出た先でこの雨に降られずに済み、5日ぶりに6時間以上連続で眠れもしたということで、よかったと思うことにします。
 またここに来て、そのときこそ、街を朝走って回りたいな。と、UiTMの人たちにも宣言して(笑)、今朝日本に帰ってきました。

 Kuala Lumpur 22:50 --(MH9778/JL724)--
 --> 7:10 Narita
 よく考えたら、この時間のフライトで移動するということは、国内から夜行バスで帰ってくるというのと同じですね。疲れました。まぁ、それもよかったです。

 普段は会えない人たちと、たくさんの話をできた7日間(移動を除くと実質4日間)でした。