カザフスタンからの研究仲間と小田原・箱根登山鉄道へ

 前の週末は、年始に2週間ほど来日していたカザフスタンの若き共同研究者を案内して、小田原に行ってきました。


 6年ぶりのメトロはこね号。上は着いた小田原での写真ですが、都心で地下鉄ホームに入ってくる姿はこれ以上にワクワクさせてくれる車両です。


 おしゃれな車内でゆったりできる小田急ロマンスカー。中国語で「"浪漫"特快」と表記されているのも良い感じです。メトロ千代田線内は通過駅が多く、北千住から表参道まで3駅。追い越しはしないので各停と同じ時間はかかりますがやっぱりラク

 着いた小田原は、たまたま前々回が寒く雪、前回も大雨にあたってしまったのですが、今回は晴天下での姿を見せてくれました。


 こちらは小田原城の西側に位置する、八幡山古郭(北条早雲の時代の城郭の中心)の東曲輪からの眺め。下に見えるのは、伊豆に向かう特急踊り子号。


 カザフスタンから来日中の本人はご自身でも調べて、その前の週末に江戸城跡(皇居)も行っていたとのこと。しかし天守はありませんし、入園制限のある中も広すぎて見どころが分からなかったようです。

 そう、関東地方は400年ちょっと前まで辺境だったので、中世の史跡が近畿や四国・中国地方と比べるとどうしても少ないんですよね。


 城内の展示でも熱心な説明のある、笠懸山方面の小田原城からの眺望。秀吉らが小田原を攻めたときに、小田原の北条氏を驚かせて戦意を失わせるために、総石垣の石橋山城が築かれたのが向こう手前の小さい山(中央やや左)ですね。


 その「向こう」の石垣の跡。昨年の夏、伊豆に行ったときに寄っていました。)


 今回は小田原ついでに箱根登山鉄道にも乗ってきました。新型車両の窓がとても広く、眺めをよく楽しめるようになっていたとは知りませんでした。

 すっかり良い観光列車。今度もっと良い季節に来たいものです・・・が、そんなときは大混雑しちゃうだろうなぁ。近くに泊まって早朝便にでも乗らない限りは。(この日も多くの乗客がいましたが、上の写真はたまたま人が少なくなったタイミングの一枚。)


 右が窓の広い新型車両で、左が旧型。旧型も板の行先標など、風情があってもちろん良し。ローカル鉄道には、周囲の景色を広く美しく見せる工夫などをどんどんしていってもらいたいものだと思います。地元の人にとってその景色が「当たり前」であるために、アピールがなかなかされないという現状があると思うのですが、そこを何とか。

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 小田原から帰りは新幹線こだまで、行きはロマンスカーで1時間半以上かかった道を40分ほどで帰れる速さに皆で感激して、他国からのお客さんを案内しての旅はおしまい。これ、6年前に家族で来たときとまったく同じ旅程だったなぁと思いつつ。


 今回の小田原旅のサポートをしてくれた歴史・城好きの10歳の人も、新幹線に喜んでカメラを。ごくろうさんでした。