【北陸】越前・福井の城めぐり(越前大野城、丸岡城)

 公園や観光名所には坂がつきものです。昨年行った茶臼山公園(長野)や多摩動物公園(東京)でもそうでしたが、長男が下り坂で走り始めても転ぶことがなくなったことに、改めてこの人の成長を感じる夏。
 私の方が朝走っていて転んで負傷しました。2016年1月のエジプトに続いて2年半ぶりに、今回は越前大野城の隣の戌山城址にて。イタタ・・・。幸い大きな怪我はしませんでしたが。「恐竜王国」福井・勝山に旅行中の朝のことでした。

 越前大野城というと、この戌山城址の丘から眺めたときに雲海の上に天守が突き出た「天空の城」の写真が有名です。もちろん、これは大野の町に雲海が発生する寒い時期に見られるもの。それでも、隣の丘から見る平山城はどのようなものか見たくて、早朝に走って戌山の丘を登ってきたのでした。


 「みくら清水」から登り、越前大野城を眺め、ほたるの里に下りるという道をとったのですが、


 クマが出たとかで周りに電線が張られ、緊張感のある急な丘。その不整地で急坂を下れずに転倒。うっかり小さい人を連れて来なくてよかった。


 戦利品。東の山を背景に、越前大野城。帰ってから案内をよく見ると、「起伏が多く大変厳しいコース」「トレッキングシューズ、長袖、長ズボンで」と注意書きがありました。

 越前大野の東の山を越えると岐阜県つまり「美濃国」。この地が越前美濃国境の要所とされたそうです。昼間には家族で、大野城天守に行きました。


 酷暑の日ではありませんでしたが、0歳の人を抱っこ紐で抱えて行って汗びっしょり。しかし登ると涼しく良い眺めでした。

 石垣は立派な野面(のづら)積み。道を知らずに石垣の「武者登り」に足を踏み入れ、飛び降りてくる6歳の人。転ばなくてよかった。


 石段を登って着く8月中旬の越前大野城。この日は暑かったけど、普段は涼しいのかな。

 城下は武家屋敷の雰囲気が残された中、朝立ち寄ったのは越前大野駅。JR越美北線の途中駅で、福井駅とここを結ぶ列車も一日10本に満たないものの、興味深い駅でした。ここはきれいな湧き水が出る町ということで、駅前にもその広場があるのですが、


 その屋根の向こうに見えるのは、あれ?


 機関車トーマスの映像でしか見たことのない信号が。おそらく現役ではないものの、光を透かして色を出す板の向こうに光を遮る板を置き、その位置を切り替えることで信号になる様子が間近で分かりました。



 もう一つ登ったのは、"日本最古" 1576年築城の天守が残る丸岡城。76度という超急傾斜の階段(というよりもはや梯子)を、0歳の人を抱えながら登りました。名古屋城大阪城のような野心を持った城でなく豪奢さはありませんが、穏やかな城下の眺めに3階に入ってくる風の心地良い名城でした。



 この車の旅ではこの後、五箇山、富山と回ってお盆の長野に向かったのでした。

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