【北陸】「恐竜王国」福井・勝山



 昨年は山間の神流町恐竜センター(群馬)に行った夏、ギガ恐竜展でも紹介があり今度は行きたいと思っていた福井県立恐竜博物館に、今年は行ってきました。博物館のある福井・勝山は「恐竜王国」とアピールしている通り、町全体で恐竜好きの心を掴みにくる所で、何と言っても6歳の人が大興奮でした。


 駅前から恐竜。駅はえちぜん鉄道勝山永平寺線の終点、勝山駅ここから恐竜博物館までは4.5kmほど。

 うちも化石発掘にチャレンジしました。よく出てくるというシダの葉の化石なら見つけられました、という結果でしたが、博物館にはいろいろ展示されていて、


 この地で化石が発掘されたフクイラプトルとフクイサウルスとか。

 この二つをを容易に見分けるのが、さすがの恐竜好きです。フクイラプトル(右:「ラプトル」は泥棒の意味)は肉食で、フクイサウルスはイグアノドンの仲間の植物食。両者では歯の並びが異なり、とくにくちばし様の口の形をしている(左)のは植物食と相場が決まっているんだそうです(うちの6歳の人情報)。


 博物館展示のハイライトの一つ、奥がオメイサウルス。オメイサウルスは体長が15mほどあっただろうと考えられているそうですが、本当に首が長い。手前(写真真ん中)の恐竜は尾が長い。

 化石発掘体験では、実際に化石の見つかった地層から切り出された石を割らせてもらえるのですが、その石が貴重であることを差し引いても会場スタッフの恐竜への愛が感じられて、良い体験でした。恐竜を想うロマン。いま触れている石が一億二千万年前の泥や砂が固まったもので、まさにその上を恐竜が歩いていたんだろうとか。私もそのロマン、感じることができました。


 博物館のある「かつやま恐竜の森」まで行くと、横断歩道の標識を歩くのも恐竜の子に。

 この恐竜博物館での今夏の特別展は「鳥に進化した肉食恐竜たち~獣脚類」。恐竜初心者の目を引くティラノサウルストリケラトプス、"最大の恐竜" アルゼンチノサウルスなど巨大な種が目を引きますが、だんだん小回りは利かなくなった彼らの一方で、体を小型化・軽量化して空を飛び始めた種類がスポットライトを当てられていました。





 夜は夜で、スキー場が夏用にアレンジされていてイルミネーション。もう疲れて行かないかなと思った6歳の人も「行きたい」と言い行ってきました。


 想像以上の内容に、涼しい中をずいぶん歩けて満足。昨年秋に行った岩手・八幡平もそうでしたが、夏のスキー場はスポーツの合宿地になるだけでなく、様々に集客しているんですね。



 また、行ってみて6歳の人が一番気に入ったようだったのは、アウトドアで恐竜の大きさを体験できる、博物館の隣のかつやまディノパーク。勾配は厳しくも、恐竜は優しいジュラシックパーク。親子で5周回りました。


 「首が長すぎて絶滅」することになったというマメンチサウルス。6歳の人の最近のお気に入りの本の一つは、『わけあって絶滅しました』(ダイヤモンド社、2018)にも載っているそーです。



 なかなかの迫力。しかもディノパークのこの子たち、首と腕が動きます。


 植物食恐竜イグアノドンの運命の一つ。攻撃的な小型肉食恐竜はヴェロキラプトル

 そんな楽しくロマンを感じられる福井・勝山ですが、地球や日本列島の成り立ちを感じられる「ジオパーク」に恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークとしてリストされているそうです。
 私は「ジオパーク」という言葉自体、ここに来て初めて知ったのですが、2018年8月現在、日本全国で43地域がリストされているようです。残念なことに私がそのスポットまで行ったことがあるのは、伊豆島原(雲仙)くらい。大地のダイナミクスを感じられる南アルプスとか行ってみたい。あと、来月秋吉台には行く予定があるのでしっかり見る!

 そんなこんなで行ってきた「恐竜王国」ですが、6歳の人はとにかく楽しかったようで、早くまた行きたい、車のナンバープレートも向こうのにしてくれと言っています。小学生は鉄道の乗車に運賃がかかるようになり、乳児もいることから車で遠路はるばる行ってきたのですが、楽しんでもらえたようで良かったです。
 なお、大人気の恐竜王国は夏季の土日、開園後1時間も過ぎれば駐車場までは1km超の大渋滞のようでした。次に行くときも気をつけよう・・・。

かつやま恐竜の森
福井県立恐竜博物館
かつやまディノパーク
どきどき恐竜発掘ランド

+++旅程+++
谷和原(守谷/つくばみらい)
 ↓ 25分
小菅
 ↓ 20分
西新宿
 ↓ 30分
海老名
 ↓ 35分
御殿場
 大接近中の火星が西に沈むころ、夏の大三角も北西に傾く未明に出発。やはり都心はオフピーク時間帯の車が速い。北千住から新宿まで20分、町田や海老名まで50分で行くのは、都心で1kmに1回停まってしまう電車ではオフピーク時でも到底無理な話。
 御殿場からは初めての新東名。急勾配がなくカーブも減らした快適な道路ができたものです。
御殿場
 ↓ 50分
静岡
 ↓ 35分
浜松(これを過ぎて茨城・守谷~福井・勝山の中間点)
 ↓ 45分
岡崎
 ↓ 35分
小牧
 | 小牧から名古屋高速や中央道が合流した後に東海北陸道を分けるが
 | その間に車線の増設もなく、早朝から一宮まで渋滞。構造が謎。
 ↓ 65分
米原
 | 30分。名古屋から先、小牧・長久手関ヶ原、長浜、一ノ谷、
 ↓ 賤ヶ岳と、戦国時代の歴史好きにはたまらない地名が続く。
敦賀
 ↓ 40分
福井北
 ↓ 15分
勝山
 ↓ <30分
かつやま恐竜の森
+++


 岡崎SAでは、小さい人が大好きな豚カツ(名古屋名物の味噌カツ)をいただきました。

●福井・勝山の「恐竜王国」
越前・福井の城めぐり(越前大野城、丸岡城)
火薬の村・五箇山から薬の町・富山
盆のお寺にナツズイセン~諏訪高島城

 恐竜好きの人にこちらも
国道299号で神流町恐竜センターへ+ギガ恐竜展(2017年8~9月)
茨城県自然博物館の新しくなった「動く恐竜」(2017年3月~)
長野の「恐竜公園」茶臼山(2017年5月)