春を迎える自然博物館@茨城で、企画展「恐竜」にウメに魚も



 2月になり早咲きのウメが開花し始めた自然博物館で、2019年春の企画展「恐竜研究所」が始まりました。うちの7歳の人が喜んで向かって行く一方で、1歳の人はここの動く恐竜の声に泣くようになってしまいましたが、


 というわけで、私は1歳の人と遠くから観察。

 大型恐竜のいた中生代白亜紀には、その足元で小さな哺乳類が現れ始めたと言われています。2017年春にリニューアルしたここの動く恐竜の足元にも、そのネズミのような小さな哺乳類の姿が復元されています。



 先日その博物館で、友人からもらった問題が一つ。それは、化石からどうやって、小型恐竜と小さな哺乳類が見分けられるのかということでした。うーん、骨の構造? 歯? 骨盤のつくり? など可能性を考えたもののすぐに分からなかったので、宿題として持ち帰って7歳の人と少し調べてみました。
 初めに、このBBCの記事を見ると・・・歯? 恐竜時代のものとされるネズミに似た哺乳類の化石の特徴として、発達した歯のことが触れられています。

「哺乳類の最も古い祖先」の化石 英南西部ドーセット州で発掘BBC、2017年11月8日)

 しかし、哺乳類の方でなくそもそも恐竜の体の方にも、興味深い特徴があったようです。たとえば次のまとめページ

哺乳類に近かった恐竜 4/6(地球なんでも鑑定団、2017年7月13日)

 恐竜は心臓の構造が今いる爬虫類のもの(二心房一心室)でなく、大きな体に酸素を効率良く運べる哺乳類や鳥と同じ構造(二心房二心室)であったという説もあるとか。そうでないと、大型で高い位置にあった頭部の脳に、十分な酸素を送れなかったのではないかと。この話はどうやら、恐竜の中に爬虫類というより鳥類に近く、鳥類の祖先にあたるものがあっただろうという最近の学説とも関わっていそうです。

 何だか、恐竜と哺乳類を見分ける点は、体幹のつくりではなさそうな気がしてきます。そもそも、骨盤のつくりは恐竜の中でも、鳥類に似た「鳥盤類」と爬虫類に似た「竜盤類」とで大きく違った、という話もNatureダイジェストに出ていましたし。

恐竜系統樹の枝ぶりが変わる?(Natureダイジェスト、2017年5月号)

 というわけで、結局恐竜と哺乳類をどうやって化石から見分けるのか、という問いに対する答えは分かっていないままなのですが。初めに挙げた話で、切歯と呼ばれる前歯がなかったかあったか、ということで合っているのでしょうか。・・・どなたか教えて知ってる人!!!

 そして、是非ここで「研究」もしてみてはいかが。


 大人気で休日は混み合う企画展も、夕方はだいぶ空いてきます。是非ご訪問を。

ミュージアムパーク 茨城県自然博物館
 第74回企画展「体験!発見!恐竜研究所」(2019年6月9日まで)

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 なお、動く恐竜が怖い1歳の人は、魚の水槽を眺めているときが幸せそうです。


 1歳の人とヤマメ、そしてニッコウイワナ

東京・青山でもウメ開花~「遊び」のコーチングに保育の話題(2019年3月1日)

 2019年3月追記


 ほんとにヤマメ大好き。