上野・科博の特別展「大哺乳類展2―みんなの生き残り作戦」に行ってきた

 東京・上野の国立科学博物館で、2019年6月中旬まで開催の「大哺乳類展」、初日の朝に7歳・1歳の人たちと一緒に行ってきました。同じ哺乳類と言えど生態も骨格も様々な姿や、1歳の人にとっては「大きい・・・!?」姿を楽しんできました。

 行くと決めたのが直前だったのですが、7歳の人と公式Twitter @mammals2_2019で予習を。

 「チーターはなんと最高時速100キロ超!」「チーターはいったいなぜそんなに速く走れるのか?」の話(⇒公式Twitterのこちら)を見ると、「チーターより速いのは、滑空するハヤブサとかかな。カジキマグロが泳ぐ速さも時速100キロくらいだったかな。」と言う人あり。
 大哺乳類展2では、哺乳類たちの運動様式(ロコモーション)の仕組みにスポットライトが当てられています。一方で、動物が動く速さを、走るのか降りるのか泳ぐのかといった動きの種類をあわせて比べるのも面白い。うちの7歳の人は、この本でそれを見つけたそうです。



 たしかに、「色々な角度から物事を比べる」ことは理解を助けますよね。

 驚いたのは、パンダはヒトと同じでかかとを付けて歩く(蹠行性)一方で、ライオンやチーター(ネコ科)にイヌなど歩くときもかかとを付けない動物もいる(指行性)ということ。ふくらはぎの筋肉や足指の骨、強いんだろうなぁ。私(ヒト)がやったら、足の甲の骨を傷めそうだ。


 右下の子はかかとが地面についているのに対して、ライオンの方はかかとが浮いてる。


 バクも? と思ったけど、こっちはウマやシカのようにひづめ(指骨の先端)を地面に付けて歩く「蹄行性」。指骨部全体を地面についている指行性とは違うそうだ。

 それから、サイのツノは皮膚が変化したもので、中に骨はないのだとか、



 アシカとアザラシ(どちらも鰭脚類)は陸に上がったときの動きが違っていて、アシカはヒレ状の前肢を足のように使える一方でアザラシにはその動きがないけど、そもそもその体の特徴の違いから泳ぎ方も違うのだとか。



 終盤には、草食動物であるキリンやウシや、餌を丸呑みにする鯨類の発達した胃腸とか。草食動物の胃腸については、科博の地球館にも常設展示がありますね。



 とまぁ、動物たちの体のつくりの違いを見ながら、自分たちも速く走ったり泳いだりと上手く体を使ったり、お腹を大切にしたいななどとも思わされる特別展でした。


 科博の周りの上野公園には、カンヒザクラが咲いていました。3月が終わる頃には、ソメイヨシノが満開に向かってくるのだろうと思います。

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 翌日、仕事(学会)から帰宅すると家に動物が増えていました。小さい人も楽しんでくれたようで良かったです。



●閉幕のお知らせが。⇒Tw@museum_kahaku(2019年6月19日)