博物館巡りの一年(2017)

 今日までは「昨年」にあたる2016年は、ワケあって開業当日の北海道新幹線に乗ったり(ただし東京から大宮まで)気まぐれで盛岡に行ったり、大阪城名古屋城、そして掛川城から浜松城へとひたすら新幹線で回っていました。
 > 祝開業小旅行・北海道新幹線
 > 盛岡へ日帰り突撃旅行
 > 東京から大阪城経由で名古屋へ
 > 美しい掛川城の御殿と浜松城の石垣(日帰り)
 この一年はちょっと新幹線に頼りすぎた感があり、今日まで「今年」にあたる2017年は博物館や動物園、水族館を巡ろうと決めて迎えた一年でした。一緒に回る5歳の人が、字も覚えてきたところということもあり、なかなかに楽しみつつ私も知らなかったことを見つけたりもできました。

 今年博物館に動物園や水族館を回った回数は、思い出せる限りで延べ64回。印象に残った出来事をザッとまとめることにしました。

・何度も行った博物館・科学館

茨城県自然博物館ミュージアムパーク
 まずは一ヶ所で15回は "稼いだ" ココ。動く恐竜展示の改装直前の1月前半に3回、改装中にだけゆっくり見られるという化石展示を見るのにも複数回、改装後の4月以降にも10回以上行きました。企画展も夏は昆虫、10月からはサメと話題に事欠かず、学芸員さんすごいと思わされるばかり。図書室で大人は仕事の下調べ(子どもは絵本や図鑑に夢中)もできて、ありがたい場所でもあります。守谷から車で30分以内。
 > 新旧の「動く恐竜」を見てきた
 > 2017年の夏は初めてカブトムシとともに
 > 茨城での「サメ展」

つくばエキスポセンター
 電車で着いた駅から徒歩圏内でプラネタリウムを見られる所は、そう多くないのではないでしょうか。私自身、小学生の頃に親に天体観望会やプラネタリウムに連れていってもらって星を覚えましたが、宇宙の本当の広さを理解したのは、小さい人と本気で図鑑を見るようになったごく最近のことです。星は夜空を眺めるだけでは見つからないものもたくさんあるので、プラネタリウムが近くにあるのは嬉しいこと。守谷駅から電車で15分程度、そこから徒歩約10分。
 最近ふと気づいたことは、


 平成後期の太陽系の図では(?)、エリスとセドナが外縁に描かれるようだということです。


 館内にいくつも貼ってあるポスターを見るだけでも、あっという間に時間が経ってしまいます。
 > 電池づくりにプラネタリウム@つくば


 偏光板を通して見るプラスチックは、こんなに色がついて見えるんです。

筑波宇宙センター(JAXA)
地図と測量の科学館@つくば
 エキスポセンターと比べるとつくば駅から少し離れますが、筑波宇宙センターや他の科学館にも何度も行きました。JAXAスペースドームや「地図と測量」の大きな地球儀で、日本列島がたしかに平面でなく球面の上に並んでいるのを理解することができました。
 > 「地球に行きたい」
 > 地図と地理と花めぐり


 小さい人たちと科学館を巡り始めたら、自宅の床がボンドにまみれてもいいようにしておくのも重要な事前準備でした。

上野国立科学博物館
 上野では小さい人が動物園に行きたがる年頃かと思いきや、買った年パスは国立科博のものでした。「地球生命や科学の歴史って面白い」と思いながら中を回ったのは2016年の12月。5歳の人のお気に入りは、恐竜の化石を背に見る地球史の映像で、ここに一度足を踏み入れると20分くらいいることになります。分かるよ。



 私は映像を見ながら、スクリーンの下に並ぶ歴史的な自然科学の実験機器にも目を奪われることになります。




 大英自然史博物館展では、始祖鳥のネオタイプ標本が来てくれたりもしました。また、夏季にはバネ電話や万華鏡を作る実験体験に参加させてもらったおかげで、5歳の人はすっかり工作好きです。プラスチックを通した光の性質を使って、一見無色透明なプラスチックを使うだけで万華鏡を作れることには驚かされました。

 上野の科博の年パスでは、つくばにある科博の実験植物園にも入ることができるので、今年は思いがけず植物園にも出会うことになりました。

・植物園も大好き

つくば植物園
 5歳の人が保育所で「花でつくる色水」とやらを教えてもらってくるので、その直後に花の観察などに行くと盛り上がりました。秋にはきのこ展も。つくば植物園では天体観望会もしてくれるので、これからもうちょっと、自分では望遠鏡で捕まえられない小さな天体などを見せてもらえたらいいなと思っています。年明け早々に行ってくる予定。
 > きのこ展2017@つくば

日光植物園
 偶然に時期を同じくしてココに行こうと、じーじに提案してもらって行ってきました。5歳の人は本当は、戦場ヶ原にいるという食虫植物「モウセンゴケ」を見たかったようでしたがそれは叶わず、次の機会に。
 > 日光植物園へ6月に、東武特急日帰りで

・日本語がなくても迷子に注意

バンクーバー
 科学博物館Telus World of Scienceや水族館、それにMacMillan宇宙センターを回りました。科学博物館での迷子が笑い話になってよかったけど、次回は迷った本人が英語で笑い話にできることが必須です。
 > バンクーバーのTelus World of Scienceや水族館
 > 2017.8.21の日食をカナダ・バンクーバーで

●ワシントンD.C
 スミソニアンの航空宇宙博物館や自然史博物館、圧巻でした。スミソニアンまで電車一本で行ける所に泊まって、走って食べて博物館行って、散歩して食べて博物館行って、走って食べて風呂入って寝る、という旅程を数日間くらい組んでみたいものです。
 > ワシントンD.C博物館~ボルティモア水族館巡り

・やっぱ恐竜かい

神流町恐竜センター、そして幕張でのギガ恐竜展
 それぞれ、恐竜にまつわる色々な地図も楽しめる場所でした。なお、11月末に鬼怒川温泉に行ったときに立ち寄った3D宇宙恐竜館でこの地図を見て、神流町が群馬といっても端の方にあることを実感しました。長野県側の小海から向かった山道が険しかった・・・。



栃木県立博物館
 今年は博物館にいっぱい(恐竜見に)行こうと家で話していた中で、4歳の人(年齢は当時)が1月初めにリクエストしてきたのが、図鑑での博物館一覧で見つけてきたココでした。宇都宮までは、上野から新幹線自由席で行くと4200円、45分。新幹線に45分乗るというのは、子どもに車内でお弁当を食べてもらうのにもちょうど良い時間で、旅慣れするにも行って良かった場所でした。




 この尾はステゴサウルスだって。

さいたま水族館
 実家の近くにあり、小さい人が1歳半くらいのときから何度か行っていたのですが、2017年夏にはの「爬虫類」の特別展でトカゲやらカメレオンやらを観察しつつ、こんな図も見ていました。



 ところが。

 「恐竜と鳥の境目がグレーになって行っていて、今私も研究しているんだけど、境界は今どんどんなくなっています。」(@Twitter)

 これは知りませんでした。この辺りも、近いうちにまた知の開拓があるのかな。

 来年はまだ行き逃している福井県立恐竜博物館と、あとできれば、コペンハーゲンでまだ行っていないティコ・ブラーエの博物館に行きたいものだと思っています。もしくは、ティコの新星並みにインパクトのある宇宙の博物館に行きたいなと。それから、今年見ることが叶わなかった食虫植物・モウセンゴケをどこかで見たいと願っているところです。

 皆様良いお年を。