会いたかった!食虫植物と高山植物展@茨城・つくば

 昨年から会いたかった食虫植物。図鑑に描かれていたりテレビ番組で取り上げられたりするのを見るたびに、実物を見たいと6歳の人と願っていました。それでもなかなか出会えなかったところ、意外と都心にも近い、茨城・筑波実験植物園で会うことができました。


 まるで口みたいな形の、ハエトリソウ。虫を捕らえるとは知らなくても、この形には目を引かれます。
 Dionaea muscipulaモウセンゴケ科。


 アフリカナガバノモウセンゴケ
 Drosera capensisモウセンゴケ科。
 名前の意味は「長葉のモウセンゴケ」でいいのでしょうか。そういう種類だったためか、葉の形が予想と違っていました。葉の毛の先の赤いところに、粘液を出して虫を捕らえるらしいのですが、見た目にはあまり分かりませんでした。また別の日にも見たいものです。


 こちらも有名な(?)ウツボカズラ。筒の上半分が茶色くなったものも、うっかり覗き込んだら滑って下まで落ちてしまいそう。


 細い筒の中はなかなか見えませんでしたが、


 うまく見ると、中に虫が捕らえられているのが分かりました。


 こちらは壺がごつごつと並ぶ、ネペンテス。
 Nepenthes ampullariaウツボカズラ科。
 こっちは口が広すぎて、葉やら土やら入ってしまうのではないかと思っていたら、どうやら中に入った葉も消化して栄養を吸収できるのだそうです。

 食虫植物コーナーがあったのは温室。葉の深く茂るその中は、6歳の人には怖かったようですが、食虫植物見たさに頑張って歩いていました。温室の中には他にも面白い植物がたくさんありました。


 アリを中に住まわせて(共生)、アリの出すゴミから栄養をとっているアケビカズラ。




 深い紅色が映える、アグラオネマ・クリスプム。


 名物の(?)ヒスイカズラ。ここに行った5月末に、ちょうど「ヒスイ」色の花が咲いていました。

 この2018年の5月末に、ちょうど開かれていた高山植物展も面白かったです。高山植物は、栄養が多くないので体が大きくならないほか、生育環境の紫外線が強いので、身を守るための構造や多くの化学成分を持っているのだそうです。そうだったのか。

 それから、高山植物には青い花が多いような気がするのですが、気のせいでしょうか。


 高山植物展で「ヒマラヤのケシ」と銘打たれていた、メコノプシス(Meconopsis)。それに、


 タテヤマリンドウ。この色の花は、紫外線が見える虫には浮き上がって見えるのかどうか。どうなんでしょう。


 こっちは明るい紫というのかピンクというのか。タカネナデシコ

 この高山植物展を見られたのは幸運でしたが、9日間(2018年5月19~27日)しか開催していないようでした。本来高い山にいる植物の状態を、暑い地域でよく保つのが難しいのかもしれません。ただ、タカネナデシコは植物園の屋外スペースに生えていたので、普段も見ることができるのかも。

 と、高山植物も面白かったのですが、この日は念願の食虫植物を温室まで行って見られてよかったなぁと思っていたところ、最後の最後に、


 サラセニア・フラバ(Sarracenia flava)

 つくば植物園には屋外にも、少しだけ食虫植物がいたことに気づきました。食虫植物は本当に一度見たくて、昨年も小さな図鑑を手に日光植物園に行ったり初夏に小さな山を登ったりしていたところだったのです。またつくばに見に来たいと思います。
(※日光も、戦場ヶ原に行けばモウセンゴケを見つけられると聞いているのですが、果たしてどうなのでしょう。)

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