2017年の「GW後半」五連休の二日目は上田(長野)の太郎山登山、四日目は5歳児たっての希望で9ヶ月ぶりの松本城に行ってきました。どちらでも色とりどりの花も楽しむことができた連休でした。
まず登ったのは上田・太郎山の裏参道。筑波山の御幸ヶ原コースと同程度の道を小さい人も何とか登ると、帰りは嬉々として跳ねるように下山しました。標高1164.5mの山頂からは、雪の多く残る北アルプスの白い山並みも見ることができました。
ヨーロッパの本家アルプス山脈に劣らない景色も、命名はやや畏れ多くはないかとも思ったのですが、「日本アルプス」の命名者は英国出身の方だったようです(William Gowland氏)。
5月とはいえ標高があるので花はまだ少ないかと思っていましたが、麓の林檎や山吹から山頂のヤマザクラまで、中腹でも春の花の名前探しを楽しむことができました。
これらリンゴもヤマブキもサクラもバラ科ということで、日本の春を象徴する花にはバラ科のものが多いと気づかされます。他にもウメ、モモ、イチゴ・・・ もちろん、バラ科以外にも春に咲く花は多いのですが、「科」ごとの中の割合としてどうなのでしょうか。残念ながら私には分かりませんが。
新緑も陽光に映えるゴールデンウィーク。
マタタビの葉の新芽。この木には「疲れた旅人でも実を食べると、体力が回復しまた旅に出られる」という話もあるようですが、生薬に用いられるのは果実でなく、虫癭(こぶ)とのこと。果物のキウイもマタタビ科であり、マタタビの実も割るとキウイと同じように種が並んでいるらしい。ほー。
ゼンマイ。渦巻き型の新芽がだんだん伸びてくるのですが、麓の方が渦を巻いており、高く登った場所での方がまっすぐ伸びた姿を多く見られたように思います。
ニリンソウ。花の形は少しずつ違いますが、葉の形と斑点が特徴的。
タチツボスミレの優しい紫にも触れた後に、
頂上が近づいてきた所(標高1000mくらいだったかな)でカタクリの花も。
胡桃の実や殻も落ちていたのですが、それをあとで小さい人が大じーじに話したとき、「これはオニグルミ」「こっちはヒメグルミ」と教えてくれたのにはさすがと思わされました。一方で、
山頂で見たクサボケ(上)にイカリソウ(下)は3週前、つくばの実験植物園で(→このとき)見ていたものだったのですが、
私がそのことに気がついたのは帰った後のこと。植物やその仲間探しは好きですが、まだまだ甘いと。なお、クサボケも前述のバラ科の仲間でした。
そして、連休中にもう一つ登ったのが松本城。前回ここに来たのは8月だったので、そのとき深い緑に囲まれていたのとはまた違う姿を見て、史跡の見ごろも季節ごとなのだと実感します。
というわけで、ずいぶん花や草木に触れることのできた連休でした。名前の分からないものにも多々会ったところで、また精進あるのみです。