日光植物園へ6月に、東武特急日帰りで

 6月中旬の土曜日は、やや弾丸旅程でしたが日帰りで日光に行ってきました。日光と行っても中禅寺湖にも霧降にも上らず、東武日光駅から徒歩で日光植物園(東大院・理学系研究科の附属植物園日光分園)までを子連れで往復する旅程でした。


 じーじとダッシュ。この日は小さい人も、自分の足で8kmくらいは歩きました。体は小さいながら、引っ張る力も強くなってきたので気をつけたいところ。

 首都圏では6月上旬に楽しめたアヤメが、標高約600mの日光(いろは坂より下)では1~2週間ほど遅れて見頃を迎えていました。湿地に生えるのは種としての「アヤメ」でなく、広義のアヤメ(属)の中の「カキツバタ」や「ノハナショウブ」だってことを知っただけでも、アヤメの楽しみ方が増えた気がします。
 とはいえ種の名前はまだまだ複雑で、アヤメ属の「ヒオウギアヤメ Iris setosa」も湿地に生えるんだって。




 キリガミネヒオウギアヤメ。「霧ヶ峰」の他に「ナスノ(那須野)」もありました。なんてこった。


 花弁の黄色いキショウブIris pseudacorus)。帰化植物とのこと。


 6月の日光植物園にたくさん見られた細くて白い花。「シライトソウ」の名前に納得。


 こちらも6月によく咲いていたクリンソウに、後ろ一面に咲く青紫の花は、


 ワスレナグサ。分類での科に「ムラサキ科」と、色の名前がそこについているのも面白い。隣の黄色い方の花は、スイレンの仲間の「コウホネ」。漢字では「河骨」と書かれ、泥の中にゴツゴツと太くて白い根茎が横向きに生えることからそう付けられたそうです。ギョッとする名前。


 5歳の人が自分で見つけて喜んでいた「ヘビイチゴー!!」。葉の形もたしかにイチゴ。毒があると噂もされますが無毒とのこと。


 こっちは背高く伸びる、モミジイチゴ


 サクラの仲間の「エドヒガン」の実。

 そういえば先日、自宅近くのサクラの実を5歳の人が拾ってきたのですが、その実がテーブルの上に置かれていたところ、他の人が誤って口にしてしまうという少し危ない出来事がありました。口にしたのは誰かって、私が。食用のブルーベリーがお皿から落ちたものと勘違いして。ブルーベリーにない大きな種が中にあって、大変に驚きました。毒がなくて良かったですよ・・・。
 小さい人や不注意な大人のいる家は気をつけましょう。

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 PS. これは食べてはいけません。キンギンボク。

 鳥には無毒である一方で、人が食べると嘔吐や下痢、麻痺などを引き起こすとのこと。6月末に行った筑波実験植物園から。
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 この日光までは我らが守谷から、春日部経由で東武特急を使って2時間半ほど。次の日が休みの場合に子どもと一緒に日帰りできる、ギリギリの距離感というところでした。


 行きは「スペーシアけごん」、春日部を8時に出て東武日光9:20着。

 東武は私も学生の頃よく使った鉄道ですが、特急券を買うのに久しぶりに路線図や券売機を見て、色々変わっていたことに驚きました。東武日光方面へは2017年4月にリバティという特急ができて、今はこれが会津田島へも行く一方で、以前の急行「南会津」(1991~2005年←だいぶ前ですが)は無くなっていたんですね。


 帰りは「リバティけごん」、東武日光19:18発、春日部20:42着。下今市以南は会津田島から来た「リバティ会津」と併合。

 一時期(2006~17年)平日の夜にあった、春日部‐南栗橋間のみ特急券なしで乗れた特急「きりふり」も今はないとのこと。一方でこの区間の中にある杉戸高野台だけ、一部特急の停車駅と路線図に書いてあります。これ、夕方18時すぎの日光線特急は、すべて杉戸高野台に停まるようになったのを指しているようです(2017年4月~)。これまた終点間近の各停を数分停める上に、栗橋以北の普通列車に接続しないというなかなか不便なダイヤですが。
 なお、東武動物公園から日光まで全駅停車というヒドかった「区間快速」(2006~13年)は、いつの間にかなくなったようです。以前の快速が、南栗橋以北速達の「急行」として午前中のみ今も運行されています(これも2017年4月~)。

 土曜朝の日光行き特急は満席でした。この時間帯は座席指定の要らない上記「急行」も、東武での日光アクセス向上に一役買っていると言えると思います。朝の日光行きの東側の席は、日差しでやや暑さも感じました。が、特急は部屋の気密性がやや良く(乗降口のドアと座席のあるスペースとの間にもう一枚ドアがあるため)クーラーが強くないことは、冷房の苦手な人に嬉しい点かもしれません。

 春日部を出た東武スペーシアけごん」日光行きは、春日部を出ると私の実家近くの幸手や栗橋を通り、利根川や国道354号を越えて、渡良瀬遊水地の西側からは栃木県に入り、・・・と思ったら埼玉から栃木に入る前に、南東に出っ張る群馬県を通るのですね。板倉が群馬。
 栃木の平野の端までずっと、茨城名物の筑波山を見ながら進み、鹿沼あたりから小さな山に囲まれてくると日光まではあっという間でした。



幸手・権現堂の桜と菜の花(2017年4月)
新学期の桜@守谷(2017年4月)
春の筑波実験植物園(2017年4月)
GWの長野・上田、太郎山の花(2017年5月)
首都圏の菖蒲の花と雹(2017年6月)
幸手・権現堂の紫陽花(2016年6月)

 梅雨どきの花めぐりの話に続きます。

2017年6月の紫陽花(守谷、日光、つくば)