虫探しに昆虫展―驚きの昆虫たちを見よう

 夏は虫探しの季節。8月初めの週末には、守谷の森林公園で小さいお友達と虫探しをしました。


 町中でアブラゼミに見慣れていると、透き通る羽を持つミンミンゼミがとても眩く見えます。

 そんな夏の季節、2018年は上野の国立科学博物館で昆虫展が開かれていますが、オンラインでは九州大学・丸山宗利先生の「昆虫学入門 -多様性を探る」が面白いです。こちらの公開は8月20日までとのこと。丸山先生は、今回の科博での昆虫展の監修もされている方です。

昆虫学入門 -多様性を探る(丸山宗利先生、2018年8月20日まで受講可能)
特別展「昆虫」@国立科博(2018年10月8日まで)

 丸山先生の講義の方では、初っ端から驚きの再発見がありました。
 イモムシって足がたくさんあるように見えますが、足の数は他の昆虫の例に漏れず3対6本なのだとか。それより後ろの足のように見えるのは全部足でなく、イボのような突起なんだとか。これ言われるまで、イモムシが昆虫だって忘れてましたよ。たしかに、イモムシは変態してチョウやガになるのでした。

 個体数も種の数も膨大な昆虫の特徴は、「変態」と「飛翔」。昆虫は地球で初めに空を飛んだ生物であり、このとき獲得した翅による行動・認知パターンの多様性を生んだとか。変態の本質は、形を変えての「幼虫(食べる)と成虫(移動や繁殖)の分業」であり、それにより様々な環境への適応が可能になったとか。

 ゴキブリには、毒を持つテントウムシに姿を似せて敵からの捕食を免れているものがあるとか。


 これですってよ。テントウゴキブリ@昆虫展・国立科博


 守谷の北園森林公園で小さい人たちが追い掛け回していた、ツチイナゴとノシメトンボ@昆虫展・国立科博


 ミンミンゼミとアブラゼミ@昆虫展・国立科博

 特別展「昆虫」のおかげで、小さい人たちとの虫探しの復習もばっちりです。

2017年夏は茨城県自然博物館で昆虫展(2017年8月)
会いたかった!食虫植物と高山植物展@茨城・つくば(2018年6月)

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 2018年の国立科博特別展「昆虫」メモ。(Tw @konchutenから)

昆虫展の監修者紹介(野村周平博士、神保宇嗣博士、井手竜也博士)(2018年2月7日)
監修者紹介/丸山宗利博士(2018年4月18日)
 ご専門はアリと共生する昆虫やツノゼミとのこと。
特別展「昆虫」のゆるふわな会場マップ(2018年7月6日)


 ツノゼミはこれですね@昆虫展・国立科博。こんな形の虫、初めて本物を見たらぶったまげるだろうなぁ・・・。
 ※噂のツノゼミ模型も会場へ(Tw @dantyutei、2018年7月5日)

“昆虫の特別展が見たい!” たくさんの要望に応えた特別展「昆虫」野村周平博士、キッズイベント、2018年7月12日)
香川照之さんインタビュー連載(National Geographic、2018年7月17日~)・・・「大切なことはすべてカマキリから学びました」「昆虫の生き様に気高さをみた」など。
巨大昆虫にも会える!特別展「昆虫」(National Geographic、2018年7月25日)
マダガスカル・ベレンティ保護区での昆虫採集レポート(2018年2月9~16日)
ブラックライトで光るサソリ(2018年2月27日)
ニホンミツバチ前脚の触覚クリーナー(Tw @shibalabo、2018年7月12日)
青い羽が美しいモルフォチョウは、横から見ると赤っぽく見える(Tw @kodomo_yomi、2018年8月10日)

"昆虫展をもっと楽しむ" 書籍紹介(神保宇嗣博士、好書好日、2018年7月5日)
国立科学博物館の特別展「昆虫」、見逃したくないポイント(東京walker、2018年7月13日)
オリジナルグッズ "ひっくりかえしてカブトムシ" パスケース(Tw @konchuten、2018年7月23日)・・・これはすごい。

実は奥深いチョウとガの違い(神保宇嗣博士、National Geographic、2018年6月18日)
古来から利用されてきたタマバチの虫こぶ(井手竜也博士、National Geographic、2018年6月11日)
ノムラホイホイ野村周平博士、National Geographic、2018年6月4日)