【南房総】鯱の町と隠れた頼朝ゆかりの地をめぐる

 2022年末は姫路からの新幹線を品川で降りて、


 あさりラーメンのために海ほたるに寄った後に、南房総の鯱の町、鴨川に行ってきました。姫路の鯱(しゃちほこ)から鴨川の鯱(シャチ)へ。


 鴨川シーワールドは9年ぶりでしたが、シャチやベルーガのショーに生態の説明などもよく盛り込まれていて、以前より面白く楽しめました。飽きずに楽しむこと3日連続。小さい人も4歳(もうすぐ5歳)になると、イルカやシャチたちの動きや特徴がよくわかって面白かったようです。


 シャチのショー会場では、開始直前から「これは濡れるためのショーです。来るのは海水です。」「不安な人のためにお伝えすると、濡れる可能性の高い席は下から8列目まで、つまりこのエリアは全部です」などとツッコミ所満載の案内で笑わせてくれました。その上、大晦日に至っては「濡れる気満々で気合い十分の人も、年越し前にお清めしたい人も楽しんで」とお清めのススメのおまけつきで。


 こちらはベルーガシロイルカ)。見慣れたイルカだと張りがあって硬いおでこも、ベルーガのそれは厚い脂肪の層(塊)でとても軟らかいんですね。衝撃吸収の役割を果たすそうですが、そこがポヨポヨンと動く姿を見せられるのは、こちらにとってそれこそ衝撃。首や胸びれをイルカの仲間の中でもとくに器用に動かせるので、氷と氷の間の狭いスペースの中でも動けるのだそうです。
 そして、上のベルーガの写真を撮ったのは4歳の人(もうすぐ5歳)。4歳の人でもこんな写真を簡単に撮れるなんで、100年前の人が知ったら衝撃なのでしょうね。というか、40年前の人にとってだって・・・。

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 シーワールドの合間には、房総半島最南端の野島崎灯台にも立ち寄りました。1870年に点灯した灯台東京湾の向かい、三浦半島の観音埼灯台(同年に開業)に続いて、日本で2番目に古い様式灯台なのだそうです。


 犬吠埼に負けじと、こちらの地層の傾きっぷりも見ていて面白いです。そして、ここが房総半島最南端。

 すぐ近くには、源頼朝が立ち寄ったという「伝説の岩屋」もあるのを知りました。

 源頼朝が伊豆で挙兵して初めに敗れたとき、安房(今の鋸南町・竜島海岸)に渡って再起を図ったわけですが、再出発のために精力的に動いていた頃の伝説を残す地点の一つということです。

 そういえば、昨年末『鎌倉殿の13人』ゆかりの地のマップ(鎌倉に限らない全国版)ができたと聞いた覚えがあるのですが、検索しても出てこない・・・。歴史マニア向け穴場スポットがちゃんとまとめられていたら、面白いと思うんですけどね。南房総にも縁あるスポットがいくつかありそうなので、是非まとめを見てみたいものです。


 これはJR内房線の千倉駅。野島崎のある旧白浜町、今の南房総市の中心駅です。館山から一つ峠を越えたここまで、かつては東京からの特急さざなみ号が来ていましたが、自動車の高速道路が館山まで伸びた今は特急が館山までになり、ここには来ません。千葉県内のJRはすっかりローカル色が強くなりました。
 さらに千葉県の内陸には、元々ローカル一色な鉄道があります。そちらも面白いので、いったんここで分けていずれまた続きを。


 ではまた!(つづく