I am very happy to hear the acceptance of Dr Yasser's article by the editorial board of the official journal of German Toxicology Society, Toxicology. I hope his nanotox & nano-science research will continue to succeed.
With lots of congraturations to him...
2012年11月から半年間うちのラボに来ていた、Yasser博士との共同研究の論文が、ドイツ毒性学会の国際ジャーナルにアクセプトされました。
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本当に良かった。「なんで教えてくれないんだ」と言われる度に、「あなたはどこまで調べましたか」と訊き返しました。調べ方が少しだけ甘いときには、それを伝えて調べ直してもらいました。何を調べるべきかが見えないように見えるときには、「○○○や□□□は確認しておいてくださいね」と促しました。
共同研究というのは、私が知っていることを使ってもらうことじゃない。私がやりたいことをやってもらうことでもない。もちろん、その逆でもない。
何がしたいの。なぜしたいの。それを調べたときに何を感じて、どんなことを考えて、次に何をしたいと思ったのか。別の人間のそれは当然違うことばかりなのだけど、それをあわせたときに、思ってもみないアイディアの発展があると。
共同研究ってのは、それでいいんだよね?
やりたいことを、楽しくやればいい。その上で、何か接点があるなら一緒にやればいい。それを本気で探り続けていれば、面白いものを引き当てる嗅覚も育ってくる。
そうしながら、縁のあった人と巡り逢いながら、何より価値のある自分だけの、自分オリジナルの何かが手に入る。そんな場を求めながら、相手にもそんな場を提供できればいい。それは、相手が大学院生だろうと年長の国費留学生だろうと変わらない。
それでいいんだよね。(だから私は学生に、私を先生と呼ぶ暇も惜しんで世界のことを調べてよ、と言っているわけ。)
私にとって初めての他国の研究者との共著論文発表は、それを教員としてでなく研究者としてやり切った、貴重な経験になりました。サポートしてくださった大学院生やスタッフの皆様に御礼申し上げます。
●なかなか答えを言わない私(2012年6月7日)
それに、頑張っていればこんな嬉しいこともあるのかと思うほど。査読の結果とあわせてきた返事がすごく嬉しかったので、記録しておきたいと思います。
The MS reads well and was written with a clear readable language. The authors has well supported their hypothesis with good parameters that of international standard and described properly.
仮説を明確に示して、それをどのように検証してどういう結果で、それがどういう意味を示しているのか。本論文で検証できなかった次の重要課題は何なのか。
いや、当たり前のことなんですけど、それを原稿上にorganizeできないと “お話にならない” と分かってはいるんですけど。
がんばって書いて、何度も生データを見直しながら内容を詰めて。その結果、その点でわざわざ良いコメントを付けてもらえたということは素直に嬉しいです。私も、初めてのlast authorでの論文として、しっかり編集しました。
The literatures cited in the paper are mostly current and most relevant.
これはYasser本人のお手柄。もちろん私からもめっちゃリクエストしましたが、新しい分野に飛び込んできた共同研究者が、筆頭著者としてよく調べて応えてくれたのは嬉しい限りです。
以前の別の論文審査で頂いた、嬉しすぎるコメントも思い出しました。→大学院生の論文が受理されました(2013)
次も頑張ろう。
El-Sayed YS, Shimizu R, Onoda A, Takeda K, Umezawa M:
Carbon black nanoparticle exposure during middle and late fetal development induces immune activation in male offspring mice.
Toxicology, accepted on Nov 20, 2014
●【留学生来たる】事前準備から銀行口座開設まで(2012年11月)
●The Last Day with Yasser in TUS(2013年4月)
●トルコでのNanotoxicology 2014で再会(2014年4月)