【留学生来たる】事前準備から銀行口座開設まで

 先週(2012年11月1日)から、エジプトからの研究留学生(本人の所属先ではassistant professor)がうちのラボに来ました。アラブの方と仕事をすることになるのは初めてで、どんな方だろうとドキドキしていましたが、会ってみると冗談に笑い合える物腰の柔らかい人で、楽しくやっていけそうです。

 今回、学生でなく学位取得者の受け入れが私にとって初めてだったり、給与受け取りのために銀行口座を開設したいとリクエストを受けたりと、初めてのことが多かったので、ここにその記録をしておこうと思います。

事前準備(生活編)
Research proposalの推敲、研究目的・ビジョンの確認
VISA(Certificate of Eligibility)の取得→大学事務、法務省、大使館のご協力があった。

 ※2013年12月5日追記=手順について: ①給与証明を発行。(先方の所属機関や政府が給与を支払う場合には、financial certificateを取得。)②給与の額と支出者を確定させた上で、法務局にVISA(certifcate of eligibility)を申請。それが手元に来たら、次へ。
・VISAの送付=E-mailによるスキャンデータの送付と、FedExによる原本送付。コピーを手元に。
滞在地(アパート)候補の調査、契約方法確認
・本人に滞在地の紹介、アパートの契約方法の説明

 アパートの契約は、本人とアパート管理者(対留学生担当者)との間で直接進めてもらった。そうすれば、滞在の注意点も管理者から本人に直接伝えてもらえる。
 大使館の方にもアパート管理者を紹介し、滞在地として適切かどうかのアドバイスを受けられると安心。(今回、先方がエジプト政府のプロジェクトで来たので、大使館のサポートを受けやすかった。)

事前準備(移動編)
・空港⇔滞在地⇔研究室の移動手段の説明
・研究室~滞在地の近くに支店のある銀行の紹介

事前準備(研究編)
・参考文献の紹介
・研究目的・ビジョンを示すプレゼン資料の作成依頼
・必要な研究用試薬・器具のリクエストを聞く
・休日、共同研究者の出張期間等の説明

事前準備(研究手続編)
・大学でのインターネット利用を本人のPCで可能にするための手続き
・研究の遂行に必要な手続き(実験室の利用登録など)

到着直後
銀行口座を開設してもらう(本人が必要とする場合)

 銀行口座を開設する前に、Resident card(在留カード)への居住地の記載(市町村での住所登録)が必要。これは、日本国籍を持つ人の住民票登録にあたるものであり、居住地のある市区町村の役所・役場で行うことができる。住所登録をすると、国民健康保険証も発行される。
 銀行は、外資であるシティバンク(Citibank)も考えたが、預金総額を大きくするつもりがない(その場合、口座維持手数料がかかる)という本人の意思を尊重し、ゆうちょ銀行を選んだ。
 市役所の手続きにも多くの銀行での口座開設にも、日本語の書類への記入が必要なので、日本人の同行が(少なくとも現状では)望ましい。在留カードおよび健康保険証に登録された名前と、銀行口座の名義とは完全に一致している必要がある。アルファベットで表記した本人の名前が長いと、書類に記入する際に戸惑うこともあるが、枠に収まらない場合には必ず担当者に相談し、フルネームを記入しよう。

・Welcome party
 本人の信仰・宗教や食事の嗜好に注意。今回の留学生はMuslimなので、豚肉はもちろんお酒もなしでした。

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 昨日、一緒に松戸市役所とゆうちょ銀行に行く中で、次の2つの情報を手に入れました。

●企画展「東日本の古墳と渡来文化」(2012年11月25日まで@松戸市立博物館
つくばエクスプレス Route Map
つくばエクスプレス Tourist Map
 (つくばエクスプレスの2つの地図は、駅で手に入れました。)

 私がうちのラボに来た留学生の大学生活をサポートするのは、2008年6~8月、2010年8月に続いて3回目のことです。

【留学生来る】ジョージとの50日間(2008年)
The last day with George(同)
【留学生来る】2年ぶりの“3日間”とfarewell message(2010年)

友人からの米国留学情報(2012年1月2日)

 楽しくやる中で、研究もしっかり進むといいなと思います。
 ↓↓ やりました。↓↓
The last day with Yasser(2013年4月30日)
【留学生来たる】事前準備から入国・滞在開始まで-2(2014年3月15日)
論文がToxicology誌に受理されました(2014年11月21日)