【欧州】南仏・マルセイユでの町の散策jogと大学訪問

 8月下旬は共同研究と新しい実験手技習得の機会をいただき、南仏・マルセイユの大学Aix-Marseille Universitéに行っていました。
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●時差: 日本から-7時間(3月末から10月末までサマータイム中)
フランス渡航準備(2012年5月)
 ↑携帯電話会社で会った日本からの留学生が、「持ってきた丸型のプラグ変換器が使えない、どこかで買わなきゃ・・・」と嘆いていました。フランスに来るなら平らなC型! これ、ちゃんと知られてほしい。
マルセイユの天気(AccuWeather)
 参考)天気: リヨングルノーブルパリ

・2019年8月追記
マルセイユ・プロヴァンス空港からプロヴァンス主要3都市(エクサンプロヴァンス、マルセイユ、アヴィニョン)バスと鉄道での行き方(2019年5月更新、tamamiさん@Instagram
マルセイユの地下鉄、バス、トラム「チケットの種類、料金」など(~2019年)
マルセイユの地下鉄、バス、トラムの乗り方(もーりーさん@Tw、2018年9月)
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 フランスにはこれまで、春から初夏のパリ、リヨンや秋のグルノーブルに行ったことがありましたが、それよりも南でやはり日差しが強かったように思います。私の滞在中のマルセイユはよく晴れたこともあり、昼間の気温は30℃ほどと暖かな天候でした。

 マルセイユまでは、浅草・羽田経由のミュンヘン乗継で。ミュンヘン付近での悪天候ミュンヘンマルセイユ便が遅延し、到着が遅れましたが、着いた夜から先方の先生が街を案内してくれてのスタートでした。


 着いた直後から歩いた帰り、夜の目抜き通りLa Canebière(カヌビエール)。


 で、これがその朝。ルイ14世 (Louis XIV) の時代の1666年に引かれたという古く歴史ある通りなのだそうです。その道を西に歩けば、旧港 "Vieux Port"。


 今はヨットやボートが多量に並ぶ港。古くからヨーロッパの海への玄関口として栄え、現代でもフランス及び地中海で最大の港湾として機能しているわけですが、多くの人が往来する中で1720年にペストが大流行し、人口の半数(当時の人口9万人のうち5万人)を失ったという歴史も。


 Vieux Portのすぐ西側は、港を守るように両岸を要塞が挟んでいます。これは南側のサン・ニコラ要塞 (Fort Saint Nicolas)。ヨーロッパのどこかというより、エジプト・アレキサンドリアのカーイト・ベイ要塞(シタデル)を思い出せる色でした。そうか、どちらも地中海に面した街だ。そして、


 この要塞の隣、ファロ宮殿 (Palais du Pharo) のある公園に入ってみたら、日の出を背景にした港を見られたのが、初めの朝のハイライト。湾の向かいのサン・ジャン要塞 (Fort Saint-Jean) が、この湾を挟んでいるのもよく見えました。


 これがその「向かい」、北側のサン・ジャン要塞からのVieux Port。


 サン・ジャン要塞からファロ宮殿を見ると、向こうに地中海。海の対岸(南)はアルジェやチュニス。フランスもマルセイユまで来ると、南西、スペインのバルセロナまでももう東京-大阪間より近いくらいです。


 サン・ジャン要塞の道向かいにあるサン・ローラン教会 (Église Saint-Laurent)。パリの東駅 (Gare de l'Est) 前にも同じ名前の教会がありますが、まったく違う姿のよう。北欧やフランスの中~北部と違って赤レンガなどなく、土壁の多い景色にまたエジプトを思い出したのでした。エジプトは、地中海沿いにあるも遥か東。


 サン・ニコラ要塞側の丘の上には、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂 (Basilique Notre-Dame de la Garde)。残念ながらゆっくり回ることはできませんでしたが、それでも向こうの聖堂の足元まで登ってまた町を見下ろした景色がこれ。


 港を囲むように高台があるので、いろんな方向から町を見下ろせました。


 港やダウンタウンのすぐ隣のエリアにある、県庁Préfecture。


 そして、冒頭のLa Canebièreをさらにトラム沿いに上ったところにある、ロンシャン宮 (Palais Longchamp)。どちらも豪奢。ロンシャン宮の両隣は、それぞれ美術館と自然史博物館になっているようです。さらに、


 先方の先生のオススメで町から南に走り続け、ボレリー公園 (Parc Borély) まで行ったのが滞在中2回目の朝のハイライト。この写真、ピントは手前の白い鳥に合わせたのですが、顔を反対に向かれてしまいました。


 夜は、地元料理のお店以外にもシリア料理のレストランに行ったり、


 あ、このLes Portes de Damesのマスターは、今度東京に店舗を出すんだと話していましたが、


 のんびり外で朝ごはんをいただいたり、


 まだバカンスで開いていない店もあり、先方の先生オススメとは別のお店で朝ごはんをいただいたりもしましたが(これアプリコットですよね。美味しかった)、


 訪問した先方の大学のキャンパスでは、


 キャンパス内に成っていた洋ナシの実をいただいたり。あ、大学では洋ナシを食べてばかりいたわけではありません。新たに始めた検討内容のpreliminaryな結果がポジティブだったようで、ワクワクしているところです。

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 行きの羽田に向かう道中で寄った浅草。そういえばここが、羽田から京急~都営直通で乗り換えなしで来れるというのは素晴らしいこと。次に先方の先生が首都圏に来ることがあったら、ここを案内したいものです。

5歳の人と浅草からスタンプラリー(2017年11月)

 また、羽田からミュンヘンに向かう便では、


 ポーランド上空に入る前のリトアニアバルト海沿岸に、Kurisches Haff(クルシュー潟)という地形を目にしました。調べてみると、海沿いに細く伸びるのはNeringos(ネリンガ)という観光地なのですが、リトアニア本土との間には橋がなく往来はフェリーだけなのだとか。
 何度か上を飛んだであろうエリアでも、まだまだ知らない地形があるものだと思わされます。また飛びたいものです。

 (→つづく

まるで絵を見ているかのような…@グルノーブル(2014年11月)
グルノーブルからアルプス、モンブランも(2014年11月)
リヨンで友人との再会と町歩きと(2017年3月)
パリ・Villiers(2012年6月)・・・パリ市街ではこの地域が落ち着いていて好き。