「リスクコミュニケーション・パターン集」作成過程と成果を論文発表しました

 2012年8月にワークショップを開催し、成果物を2014年2月に『リスク・コミュニケーション「ジレンマ状況 問題+対処法」パターン集』として公開していた研究内容が、日本幼少児健康教育学会誌に掲載されました。


 梅澤雅和、難波美帆、石村源生:
 「情報提供者のジレンマを軽減する「リスクコミュニケーション・パターン集」の開発と学びのプロセス」
 日本幼少児健康教育学会誌 1(1): 13-24 (2015) (*1)
 ※2つの学会紀要が合冊されてできた同誌の、第1巻第1号への掲載になりました。

 パターン集の内容は、こちらも参照して頂ければと思いますが、(⇒リスク・コミュニケーション・パターン集を公開しました、2012年2月14日)、このパターン集は、

暗黙知形式知
潜在的なジレンマの可視化・体系化

これらを「パターン・ランゲージ」の手法を参考に試みたワークショップの成果物でした。今回の論文は、ワークショップ設計とパターン集作成の過程、その成果をまとめたものです。私がこれまで経験してきたどの論文執筆も異なるタイプだったという苦労もあり、まずは形にできて一つ肩の荷が下りた思いです。

 ワークショップの教育効果の評価は、企画の設計面含めて改善点が多いと改めて分かりました。一方で、この論文でワークショップ設計・準備の一例を示せたことが良かったと思っています。論文をまとめる過程で、教育効果を測定可能にするための改善点を示す考察もできました。
 これを参考に、ワーク形式の実践研究も計画したいと思っているところです。

 ワークショップでご協力いただいたファシリテーターをはじめ、ご協力いただいたすべての方々に御礼申し上げます。

 (*1) 論文の別刷り、数に限りはありますがご希望の方にお送りしたいと思います。TwitterFacebookにでもご連絡ください。
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