身近な自然の声を聞いていますか?

葉に落ちる雨の音、
風に揺れる木々の音。

これらを普段聞くことのできない人が、
日本にも少なからずいるであろうことを想像し、
不安な感覚を覚えることがあります。

皆さんの周りには、
常に自然の音が聞こえますか?


日本は自然が豊かであり、
自然と密接な暮らしを営める国です。
また、生活に身近な祭や伝統芸能
多くある国でもあります。
日本人の多くはそれらを支持してもいるでしょう。

それにも関わらず、日本人には身近な自然破壊、
とくに住環境の破壊に対する議論が
非常に乏しいように思います。


この議論の欠如が社会現象となって現れている
一つの例が、「一極集中」でしょう。
多くの人がその脆さに気づいているはずですが、
議論は遅々として進んでいません。
“大都市”ではない“地方”に
大きな潜在能力がある(はずである)にも関わらず。

地域主権」という言葉を最近よく耳にしますが、
多くの地方自治体に、本当に地域主権を伴った
施策を行う覚悟があるようにも思えません。
(これは、少し性質の違う話題ではありますが。)


私が今年の初めまで住んでいた家は、
風が吹けば木の枝とともに空気が揺らぎ、
雨が降れば森の中での水の流れを
感じることのできる所でした。

皆さんの周りに、自然の音は溢れていますか?


今度、少し暇を頂けるときが来たら、
また自然溢れる地方の力を感じられる場所に
私は行きたいと思っています。