私が教授から学ぶこと

 うちのラボの教授は、私が練習(ランニング)しているのを目撃すると「かっこいいねぇー!」と、私が淹れたお茶の濃いことを詫びると「お、濃いの大好き♪」とおっしゃいます。私はこの先生の下で仕事をする中で、こういった点も学びたいと思います。
 それもまた、褒めてくださるときのお声が大きいんですよね。

 このような人がいらっしゃるのだと思うだけでも、元気になれるような気がします。しかも身近に。幸せなことです。うちの教授に修士論文の審査で打ち合わせに来た他のラボの学生は、みな元気になって帰っていくとも聞いたことがあります。

 もちろん、研究の進め方についても多くご指導をいただいています。とくに私の立ち位置については、私が望むこともあり、人と人とをつなぐ仕事をますます任せていただいています。


 私は以前に「博士号を取ることの意味」などという記事も書いていましたが(博士課程1年のとき。3年前ですね。)、既存の専門分野による一つの括りに拘らなくて良かったと、今でも以前より強く思います。ある小さな事象や分野を深く掘り下げていくことはもちろん大切ですが、それに加えて、複数の専門(に長けた人どうしの力)を合わせて仕事を組み立てていくことで発展するのが研究という仕事です。

 考えてみれば、自然科学の研究分野が細分化されているこの世界、異なる分野を巻き込んでこそ研究は発展します。分野をまたぐというのは、思っていたより単純ではありません。しかし、というよりもだからこそ、そうしていくことの価値は大きいとますます感じさせられる毎日です。

 ひとまず、今年もまず1週間をこなし終えました。


 毎日このラボに、このような広い景色を見ながら行けることも幸せなことです。(写真は守谷を出た電車より、柏たなか駅に着く手前から。)
 来週も、万事学ぶべし。