羊土社『実験医学』9月号にコラム掲載

羊土社『実験医学』2010年9月号(8月21日発売)
に、キュベット委員会のコラムが掲載されました。

タイトルは、
「両立できる? 研究者夫婦の子育てと仕事」

生化学若い研究者の会が2009年に開催した
「第49回生命科学夏の学校」で行った、
研究者夫婦の子育てについての意識調査アンケートを
基にした記事になっています。

「もちろん、研究者として生き残るためには
 研究者自身が努力しなければならない」

コラムでは、こう述べられた上で、

「育児によって生じるブランクが
 研究者に与える影響を最小限に抑えるために、
 制度の充実や周囲の理解が求められる」

と締められています。
若手研究者が調査を基にしてまとめた考えを、
是非ご覧ください!


また、『実験医学』の同じ号では
「プレゼンテーション スライド作成講座」
という新連載が始まっています。
こちらも合わせてしっかり読みたいと思います。


話題を、キュベット委員会が執筆した
コラムのテーマに戻します。

“仕事(研究)と家庭(子育て)を両立するためには?”

個人的には、研究者自身が努力すべきことの一つに、
「ラボを離れても研究を止めない工夫」
があると思っています。

もちろん、程度の差はあるとは思いますが、
ラボをある程度の期間離れることは、
育児でなくてもあると思うからです。

少なくとも私は、ほとんどラボにいられなくても
仕事を継続する教授の姿を見てきましたし、
私自身も博士課程2年の頃からは、
ラボを離れている間にもいかにして仕事を止めないか、
ということを考えながら仕事を進めています。


一方で、若手研究者と教授とでは
こなすべき仕事が異なり、ラボでする仕事を
しっかりと進めなくてはいけない、
というのはもちろん正しいと思います。

そういったことを含めて、必要な仕事を
支援する制度が充実してほしいと思います。

その上で、すべての人が自分の“したい”仕事を
のびのびとできる環境にいることができる。
そんな社会であってほしいと思います。