【中華人民共和国】北京の街

 先週は5日間、北京に滞在していました。
 成田から北京までのフライトは4時間足らず。北京首都空港から飛行機を降りた後、2時間以内で北京市街に着きます。他国に行くも関わらず所要6時間で、時差も1時間しかないというのはとても楽です。

 北京は、地図を見て感じる以上に広い街です。地図を見ながら街を少し歩けばどこかに着く、という雰囲気はありません。

 地下鉄はなかなかに快適で、比較的速いので市街地の移動には最適です。ただし、時間帯や路線によっては非常に混雑しますが。駅構内の案内標識も大きく、分かりやすいです。また、一部のホームドアのある路線があることも安心です。確認した限り、ホームドアは1・2号線にはありませんでしたが、4・5・10号線には有りました。
 北京市街を地下鉄を利用しての移動の所要時間は、1駅あたり平均2~3分。乗り換えには待ち時間を含めて5~15分(昼間)とすれば、おおよそ計算することができます。
 もちろん、スリには注意!

 地下鉄の駅に入るときには、必ず荷物をX線検査(空港にあるようなものの簡易的なもの)に通す必要があります。驚かずに検査を受けましょう。
 なお、天安門広場に入るときにも、荷物をX線検査に通します。天安門周辺は、地下鉄を降りた瞬間から警官の多いのが分かりますが、これらも驚かずに進みましょう。



 地下鉄を出て街を歩いていると、どこにいてもすごい数と音のクラクションを聞きます。図太く構えていないと、歩道をにいるだけで病んでしまいそうです。市街の中心から少し外れても、歩行者も自動車も自転車も「我が道を行く」。自動車は、譲り合おうとすれば、前に進めることはないのでしょう。
 滞在最終日にはバスにも乗りましたが、スクーターや車はバスでもお構いなしに行く手を阻んできます。広い道路であれば、問題はないのでしょうけど、少し狭めの道路に入ると、バスの平均速度は極端に落ちました。
 本当にクラクションが多くて、どれが自分の乗るバスが鳴らしたもので、どれが周囲の車やスクーターが鳴らしているのか、まったく判りませんでした。



 一方の地下鉄は、わりと譲り合いなのですけどね。高齢者や子ども連れが乗ってくると、誰でもすぐに席を譲る。そのマナーはすごく良いです。(これには驚きすら感じました。マナーは地域や国による良し悪しではなく、どれだけそのマナーの存在を「当たり前のこと」となっているかの問題なのだと思います。)

 現地の中華料理は、私たち日本人の口に合いそうなものも少なくありませんでしたが、全体的に味は濃いかなと思います。
 ただし、なぜかスイカがとても美味しかったです。あまりに美味しくて、私は滞在最終日の朝はお腹を壊していたにも関わらず、今年最後のスイカと思ってたくさん頂いてきました。(これを妻に話したら、お腹を壊した原因は水道水を飲んだことではなく、スイカの食べ過ぎではないの!? と言われました・・・。)
 なお、どのパンを食べても美味しいのは、やはり日本とフランスだけです。

 北京は、東京よりも涼しい街でした。大陸であるためか、湿度も低かったです(これが、私がノドを傷めた一因にもなってしまいましたが)。
 滞在中のホテルは東向きの部屋で、夜は下弦の月の光を浴びて眠り、朝は大陸の朝焼けを見ながら目覚めました。



 またいつか。


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