【中華人民共和国】北京・頤和園

 北京市街の北西部に、頤和園という広い湖(昆明湖)を伴った庭園があります。

 ここは、元朝の時代から街の水源として開発された場所。1750年に清朝皇帝の命により、昆明湖の拡張と、これを掘った土による万寿山の築山(高さ58.6m)、その山頂に仏香閣の建設が行われました。
 その後、アロー戦争(第二次アヘン戦争)の際に英仏軍により破壊されましたが(1860年)、19世紀末(清朝末期)に西太后の邸・庭園として再建されています。


 (仏香閣)

 末期の清朝の財政を苦しめながら再建されたこの庭園も、1998年に「天壇」や日本の「古都奈良の文化財」とともに、ユネスコ世界遺産文化遺産)に登録されています。



 こちらは、壁に千体以上の仏像がはめ込まれている智慧海。チベット仏教の建築物で、他とは違った雰囲気です。



 仏香閣の北側・北宮門の近くには、水の都・蘇州を模して造られた蘇州街。



 仏香閣から南に降りると、正面にあるのは排雲殿と排雲門。写真は、さらにその正面にある門。“中華”という感じですね。
 こちら側に降りてくると、路線バスやツアーバスが多数到着する東宮門からの観光客が大勢いました。



 最後の写真は、昆明湖に浮かぶ南湖島と、そこに架かる十七孔橋。本当はこの近くまで行きたかったのですが、ここを訪れた昨日は昼までに空港に戻らなければならず、行くことができませんでした。

 その代わりに、帰りは地下鉄の駅のない東宮門からここを出て、路線バスに乗って市街に戻る道を選ぶことができました。やはりバスに乗ると、街の雰囲気がよく分かるので楽しかったです。
 そのお話は、また別のエントリで。


天安門広場・什刹海・天壇公園(2012年9月5-7日)
北京の街(2012年9月10日記)
北京(海淀)・白家大院(2012年9月5日)
国際学会Nanotoxicology 2012参加報告(2012年9月5-7日)
学会1日目:What for we publish our academic papers?(同9月4日)