学会発表(口頭)のポイント ‐2009/3/28 薬学会発表を終えて

 無事に京都から帰ってきました。大学での仕事に戻る前に、今回の学会発表を振り返ってみました。

 昨日終えた薬学会での発表は、昨年9月の大気環境学会以来、半年ぶりでした。前回は、多くの質疑応答・ディスカッションを頂くことができて、とても勉強になったのを覚えています。
 その成功体験は、私にあることを教えてくれました。それは、口頭発表の成否は次の2つで決まりかねないということです。

●最初の包括的(かつ簡潔)な導入部が適切であること
●その分野の現状の中で、発表する自分の研究がどこに位置するのかを、明確に説明できること

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 発表する研究結果(成果)の質は言うまでもないのですが、どれだけオーディエンスと意思・情報の疎通ができるかは、この2つでほとんど決まってしまうと思います。最近半年間、学会発表の機会がなかったのでそれを確かめることができなかったのですが、昨日の薬学会の発表で、確かめることができました。

 発表直前にここで書いていましたが、今回の私の発表するデータは、「まだそこまでかよ!」という程度のものでした。しかし、同じ分野の研究の現状の中で、インパクトは決してないものではないと考え、意見を探る目的も持って発表をさせて頂きました。
 結果は、小さな会場であったにも関わらず複数の意見をもらうことができました。現状における私の研究方法の改善点を、オーディエンスとの質疑の中で確認することができたので、ヨシとしたいと思っています。

 ただ、もちろんベストの発表ではなかったので、今後の反省点もあるのですが、それは、またの機会があったら書きたいと思います。
 そして、明日からやるべきこととして追加されたのは、論文の原稿にデータを追加することです。そうして、論文発表の準備をする方針が固まれば(または、固め直すことができれば)、学会発表は成功だったと言うこともできると思います。

 

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