学会発表での出張の成否、私なりのライン

 “すべての出張は「実を得なかったらこの仕事はやめる」という覚悟で” と以前に書いていましたが(→こちら)。そういえば、私にとって出張で何を得たら実を得たと言えるのだろう。
 3歳児に出張の旨を伝えて自宅を出て、学会発表のため出張をハシゴしながら、それをふと思い返していました。

 学会発表は自らの研究を売り込むだけの場所でなく、やはりそれぞれが問題意識や困難を持ち寄る場所。そこに参加することは、越えたい問題や困難を共有することから、手持ちのデータのインパクトを最大化するために、何を考えなきゃいけないのかを知る機会です。

 だからやっぱり、①学会からの帰りの道中でおおよそ論文書き切ってこれなかったら、もしくは、②共同研究を具体的に始められるでもなかったら、その学会参加は準備不足だったってことになると思うんですよね。

 ある研究成果がすぐに製品やサービスにはできないものだったとして、それを論文にもできないようでは存在価値ないですから。(もっと言えば、論文になっていないデータって気になるのに引用などできないので、そのくせ当人がpriorityだけ感じちゃっていたりするので、存在が無価値どころかマイナス価値とすら思います。)
 もちろん、学会発表・参加の目的は人それぞれなので、私なりの答えに過ぎませんが。いま、私はそう考えています。

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 昨日・今日と参加していたのは、大気環境学会2015@西早稲田。短い時間でしたが、準備を詰めていた論文がイケる、と思える意見交換をできた時間でした。



 次はそのまま大阪・神戸! 学生とのデータのことも一緒に考えなければという予定です。