完熟いちごの味わいと実の観察と@サンモリヤ

 我らが守谷でいちご狩り。6歳の人がずっと行きたいと言っていた「サンモリヤ」に、2年ぶりに行くことができました。



 いちご狩りは何がすごいって、株に成ったイチゴの実が軟らかくなるまで熟したものを、その場で味わうことができることですね。スーパーで買ういちごは、パックの底にある実がだいたい潰れ始めてしまいます。なので、畑で軟らかくなるまで熟したイチゴは入れられず、店にも並んでいないはず。
 しかし、採ってその場で食べればいいなら、パッキングで潰れる心配はありません。実が軟らかく熟するまで、畑に置いておいていい。


 なので、本当に甘いんです。そして、口に入れたら舌で潰れて、イチゴの甘さが口に広がる。農園でないとできない体験でした。

 近所にはイチゴ以外にも、初秋が収穫時期の果物農園がいくつもあるので、他も行ってみたいと思わされるいちご狩りでした。あれ、でもイチゴは草本だから、正確には果物でなく野菜なのでしょうか。

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 しかし、小さい人は2年前と同様、15分もすると「お腹いっぱい」になってしまいます。なので残りの時間は、こちらはイチゴを頂きつつ、小さい人とはイチゴを観察する時間。


 花の中がどうなっていて、花弁が落ちた後にどこが膨らんで、どこの色が変わって赤いイチゴの実になるのか。実際に少し見るだけでも、どんどん分かります。


 萼片や花弁よりも上に、ポコっとしている花托(花床)の表面に、短い産毛のように並んでいるのが多数の雌しべ。その周囲に多数の雄しべが並んでる。花弁が落ちると、雌しべの根元にあった花托が残ります。
 そして花を支えていた花柄が垂れてきて、下を向いてくる花托がまさにイチゴの実の形。その花托が膨らんできて・・・


 だんだん赤くなったのが、「イチゴの実」になるというわけです。この「実」つまり花托の上に、いつも見ているとおり並んでいる小さなプチプチが、雌しべの根元にあったイチゴの「種」。ほとんど膨らまない子房一つ一つの中に胚珠が一つあり、これが果皮と種子からなる痩果になるんですね。

 「サンモリヤ」でいちご狩りをできるのは土日だけで、時期も1~4月とのこと。4月20日過ぎに終わった年もあったようです。今年は1~3月に行けず、閉園間近でしたが行けてよかったと思いつつ。「また来年の1月に来て」と農園の方に言われながらのいちご狩りでした。


 また来年、なのか。

●2年前-2016年3月の季節遊び
 4歳の人(年齢は当時)が、イチゴをたくさん食べて座り込んでいる・・・。