Moriya-Kashiwa in warm April 2016

 桜が終わればモクレンハナミズキツツジ、アヤメと続く守谷の4月。4月10日前後、公園には桜の絨毯。ここは毎年きれいなんです





 隣の柏・あけぼの山公園にはチューリップ畑があり、4月中旬から花と人で溢れるのですが、


 (チューリップの下には各色のパンジー。4月10日ごろ時点でのチューリップの開花は、色によって始まっていたりまだだったり。)

 今年は一点あれっと思ったことが。チューリップに向かい合って、この公園の丘や布施弁天の桜がまだ咲いてる。



 例年ここで、チューリップと桜が共演することがあっただろうかと思いつつ。この花の咲くタイミングと、春の気温の推移との間には関係があるのではないかと思い、今年の2~4月の気温を確かめてみました。気温のデータは気象庁HPから、守谷や柏にほど近い我孫子(千葉県)のものを使いました。

 そして比較対照には、梅も桜も開花が遅かった2012年を選択。今年、2016年は守谷のツツジが、4月末に終わりかけるほど暖かかったことも付記しておきます。というわけで、気温比較。


 (毎日の日平均気温の比較)


 (毎日の最高気温の比較)


 (毎日の最低気温の比較)

 2016年は2月中旬と3月中旬の日平均と最高気温が高かった一方で、2012年は4月中旬の日平均・最高気温が低かったように見える。ここで、統計解析まではしてないけどと言うのは統計中毒(もちろん、統計解析は重要ですが)。とはいえ、このグラフだけじゃ分かりにくい。データの意味を知りたかったら、自分でデータの意味を読み取るべく計算をすること。
 というわけで、2016年の日ごとの気温のそれぞれ代表値(平均・最高・最低)から、2012年のものを引いて差分をとってみました。



 おや、先に感じた以上に最低気温も2016年の方が高かったようだ。青のグラフの線が、0のラインより上にある日が多い。

 一方で、以上のグラフを見ても年による違いを比べにくいのは、日ごとのデータを使うと推移が乱高下してしまうからだと考えました。こういう場合には、週ごとの平均値をとって比べた方が分かりやすいかもしれません。気象庁の「過去の気象データ」では「旬ごと」の表も準備してくれたので、それを活用してみることにしました。

 その表では最高・最低気温についても、単に約10日(9~11日)間における最高・最低気温だけでなく、毎日のそれの平均値も「旬ごと」に表にしてくれていました。もし単に旬ごとの最高・最低気温が表になっていたら、その約10日(9~11日)間における瞬間的な最高・最低値が代表値になってしまいます。そうなると、それを使っても平均値をとる効果が出ないので、この気象庁データベースの仕様は助かります。
 (※その約10日間における最高・最低値も並べて記載されています。)



 あえて最低・平均・最高の値を積み上げ棒グラフにしてみましたが、分かりにくいですね。その理由は、少し考えてみれば明白。その期間の最低気温が0℃とを結ぶ棒になっていたり、平均・最高気温がそれぞれ最低・平均気温の位置から積み上がっていたりしていることに意味がないからです。
 というわけで最後の一つは失敗で、その前に作ったような折れ線グラフが分かりやすいのだろうという感想を沿えて、今日はおしまい。また今度、年による気温の違いを知りたくなったときに何か試してみようと思います。そのときにもまた、きっと花の写真を添えて。