3歳児ももうすぐ年納め

 うちの長男は一昨日に保育所全体での、今日はクラスでのクリスマス会を楽しんできた様子(2回もあったなんてビックリ!)。子ども達にとっては、クリスマス会が1年納めの大イベント。この3~4歳児クラスでの保育園生活は、まだ3ヶ月残ってはいますが、ずいぶん成長を感じる1年間でした。



 もう1ヶ月ちょっと前のことですが、保護者として私が保育参加をする機会がありました。子ども達が多くの時間を過ごす環境をよく知る機会。そこで子ども達の中に入って見てみて、同じ一人の子でも1~2歳の頃と比べて3~4歳になると、大人の扱いがだいぶ変わるんだなぁと実感しました。
 何より、園児一人一人の他の子の保護者に見せる対応の違いが興味深いです。3歳になってしばらくは皆、わが道を行くという感じがもっと強かったと思います。今も皆わが道を進んでいることには変わりない(そして進んでほしいと思う)のですが、その中でだんだん大人に声を掛けてくれたり、自身が関心を持った何かを見せに来たりしてくれることが多くなるように見えています。

 子どもたちが経験していく社会生活。そこで経験するのは、周りと同じことをするというものでは決してなく、周りと交渉したり助け合ったり、自分の気持ちを他に伝えたりという一つ一つの過程。そして、自分が動いて感じてを繰り返していく過程です。
 例えば私も先月参加した朝のマラソン。園庭をぐるぐる回って走るのは好きな子も嫌いな子もいますが、それぞれが思い思いのペースで走ったり歩いたりする時間でした。走り方や走る量(周数)が各々に任されているのが、良い雰囲気でした。同じような雰囲気作りのことを、先日読んだ『みんなのきょうしつ』(⇒これ)の主人公先生も言っていたように思います。

 子ども達どうしのコミュニケーションも、3~4歳くらいになるとそれ以前より増えてくるようです。本人たちの考えや理屈を尊重し、子どもどうしの交渉を大人の理屈で押さえつけずに(ときにハラハラしながら)見守れる雰囲気を、大人はどれだけ大切にできるか、しているか。
 活発さを増してきた子ども達と言えど、体を動かすこと以上に、気を遣い合ってもいるのでしょう。うちの3歳児は、体を目いっぱい動かした運動会の日の午後でも家では昼寝をしなかったのに、通常の午前保育から帰ってきたある日の午後は、クタっと眠りに落ちていましたよ。

 日々の生活がイベントのためにあるわけでなく、日々の生活を豊かにするためにイベントがある。その日常の中でこそ、子ども達は成長していくということ。

3歳児の運動会(2015年10月)

 子ども達の中には、見慣れるとすぐに笑顔で寄ってくるもいれば、すぐに話しかけてこない代わりにチラチラ視線を送ってくる子なんかもいます。なかなか目をまっすぐ向けられない子もいます。
 きっと、ドキドキしながら勇気を出して声を掛けてくれたこともあるんだろうと思います。その気持ちを少しでも理解できればとも思います。もちろん、そういう経験をするのは幼児だけではないわけで。
 そして、誰も覚えていないような小さな経験の一つが、本人の小さな成功の記憶の一つになることもあるということを、いつも心の片隅に置いておきたいと思います。そして、そういう経験や記憶を得ていくのも、幼児だけではないわけで。

 先日、Twitterで見た一つのフレーズが頭から残って離れません。

 よい子じゃなくてもサンタさんが来ますように。