これからの大学の研究環境についてしゃべり倒し…

 昨日からBMB2015(生化学会分子生物学会合同大会)に参加するため、神戸に来ています。学会に来たのに、出発前日午後にしゃべり過ぎてしまい、初日の朝から声が枯れてしまっているという…

 でも、普段考えていることが話題に挙がると話してしまうし、話すことで見えてくるんですよね。自分がいま何をやっていて、いま新しく何をしたくて、次に何をしたいと思っているのか。

 いま私は仕事として研究を続けていますし、今後仕事場をどこにしても、続けたい限りそれを続けると思います。それと合わせ、日本の大学の研究環境を良くすることや、大学院をもっと魅力あるものにするために、自分自身が研究に没頭することに加えて何をどこまでできるだろうか、ということを考えています。今までもできることをしたいと思い、関係する仕事はときに単純作業に見えるものも引き受けたり、そこから情報を得たりしてきました。

 何かと何かとを両立するのは難しい、とはよく聞く言葉です。でも、他の人にできないからって自分にそれができないとは限らないし、自分が試したいと思ったことはやってみたいと思います。
 乗り換えで電車が待つのが面倒だったら走っていくし、毎日走ることがストイック(?)だと言われても、走らないと調子が上がらない私にとっては頑張って走らないことの方がストイック。十人十色とはよく言ったもので。道があるから走るのではなく、走るところが道になる、と後からでも思えるといいのですが。

 それにしても、BMB 1日目の研究倫理フォーラム「サイエンスと社会の関係を考える」フロアにいた先生から上がった言葉、「オープンにデータを批判・検証できる科学教育を」というのは、本当にその通りだと思いました。声が出ないので発言できなかったのが心残りです。

 今日は学会2日目。夕方のポスター会場にて「シリカナノ粒子によるアルブミン分子構造変化の赤外分光スペクトル解析」の発表をします。


 昨夜走った神戸の街から、神戸バプテスト教会。右上に、冬の大三角をつくるプロキオンこいぬ座)が写りました。