先日、3歳児が作るシャボン玉を見ながら、色や光の見え方をボーっと観察していました。
シャボン玉の色は、様々に見える。色を決めるのは、太陽との位置関係? 初めそう思いましたが、動くたびに色が連続的に、どんどん変わるようには見えません。
では、大きさ? となると、シャボン玉の一つ一つの色が違うことと矛盾しない。けれど、シャボン玉の色は大きさが変わらなくても、ゆっくりとは変わっていくようでした。
調べてみたら、シャボン玉の色はその膜の厚さで決まっているのだそう。シャボン玉の膜の外側で反射した光と、その内側で反射した光とが干渉して、強まった波長の光の色が見えているそうです。シャボン玉の膜の厚さは約1μmから、割れる直前で0.1μm(100 nm)ほどになっているとのこと。可視光の波長がその間の数百nmなので、これは納得です。自分でそう想像できなかったのは悔しいところですが。
●シャボン玉と光のお話(ナノテクKIDS、文部科学省 Nanotech Japan)…鮮やかなイラストで解説
●虹が見える、シャボン玉(株式会社ニコン)…Q&A形式で
●シャボン玉の色・光の干渉による発色現象(シーシーエス株式会社)…少し詳しい図で解説
実際には私も、色をしっかりと観察しようと写真に撮っていました。
空を背景に、思っていた以上に輪郭を撮ることはできました。しかし、その色までは写せませんでした。初めは、反射して小さく見える太陽が二重に見えたのもピンボケかと思いました。が、球では太陽が複雑に写るので、実際に二重になって見えるんですね。
もっと良いカメラを使ったら、空を泳ぐシャボン玉の色まで撮れるのでしょうか。先月行った南アフリカでは、カメラの性能による写真のでき映えの差を見せつけられましたが。
南アフリカでの私の写真⇒こちら
南アフリカでの大学院生の写真⇒Facebookアルバム
それにしても、光はやっぱり色々不思議なものです。