保育園の父母会会長として7ヶ月。

 9年前、修士1年生として就活をしていたとき、普段は乗らない昼間の電車で赤ちゃん連れの親御さんどうしの話が聞こえてきました。細かく聞いていたわけでなく、その内容をまったく覚えてもいません。が、普段大学では聞かない話に、こう思ったことだけは覚えています。

 大学で学ぶ先に広がる世界がたとえどんなに広かろうとも、大学は所詮は狭い世界。この人たちの言葉が分からなくなったらオシマイだと。

 結局私は、企業に入らずその後しばらく、大学で仕事をしていくことを選んだのですが、それから9年。



 長男が3歳になり、通う保育園の父母会の会長を受け、1年に4回ある打ち合わせの最終回を今日終えました。年の最終回のテーマは、来月保育園で子どもたちが迎える「クリスマス会」の準備。(当日実行してくれるのは先生方。)
 まだ一年の仕事を全部終えたわけではないのですが(次年度への引き継ぎとか)、とにかくホッとしています。いろんな気持ちが心の中にあり、まだまとまっていない部分も大きいのですが、まとまっていないものも含めここに書いておくことにしました。

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 会長としての仕事は、総じて楽しかったです。普通に役員をやる以上に、所長先生といろいろな話(イベントの裏話含め)をできるのは楽しい時間でした。
 役員会でそう思えるのは、保育園の先生方が父母会に協力的で保護者に多々配慮をしてくださるおかげだということも、身をもって理解しました。その上で保育園は言うまでもなく、通う子どもたちが関わっている場所です。彼らはそこで、1日の多くの時間を過ごしています。その保育の実際に保護者としてできることは限られていますが、子どもが貴重な時間を過ごしている保育園のことを知ること以上に、その企画に関わることができるのは本当に幸せなことだと思っています。

 一方で、そんなこと言ってられない日常というものも、保育園には共存しているように思います。そんな様々な日常が交わる(と私は感じている)保育園で、自分が何に配慮したらいいのか。そのことについて、具体的な言葉で答えを持つことはできませんでした。それでも結局、自分には “素” でいること以上のこともできませんでした。

 考えることと試すことが大好きですが、結構やらかすこともある。そんな自分が、大切な保育園の父母会会長をやって良かったのかとも思わないではありません。次年度の役員さんが楽しく、少しでもラク~に役員会を運営できるようにと意識してきましたが、それが裏目に出はしまいかと、いつもどこか迷いがあるのも正直なところです。
 結局は “素” で良いと思うことを、先生方や他のご父兄と相談するしかありませんでしたし、相談して進めれば良いじゃないかとは思っていますが。(というより、そうする他にない気も。)

 一緒に役員会を運営してくれた人たちが、どれくらい大変だったと思っているかは正確には分かりません。仕事も忙しくなくはない中で役員をすることが、一般的にどのくらい大変と思われているのか、もしくは思われていないのかも、自分にはよく分かりません。(保育園通いの生活自体、まだ2年半ちょっとですし…)
 というわけで結局分からないことはいっぱいあるのですが、半年前の自分の知らなかったことやできなかったことを、ずいぶんたくさん知ることができたかなぁと。そして何より、企画を頑張ったイベントを子どもたちが楽しんでくれてたらいいなぁと。最後に、自分が楽しかった分も一緒に役員をした人たちが、その運営を楽しんでいてくれていたらいいなぁと(それはちょっと欲張りか、いやきっと大丈夫…)思っているところです。

 今年度は残りまだ5ヶ月弱。役員会の打ち合わせが終わったからと気を抜いて、ヘマしないように気をつけたいと思います。