保育所の修了生に祝辞

 2015年の年度末、うちの4歳児がお世話になっている保育所の修了式がありました。卒園児とそのご父兄、先生方に加えて、年中・年少(もうすぐ年長・年中)さんが集まって、年長さんの卒園をお祝いする式です。
 うちはいま年少クラスで卒園はまだまだですが、私は父母会の会長をしている縁で式に参加させてもらいました。

 素晴らしい時間でした。子どもたちは保護者が知っている以上に、多くのことをできます。でももちろん、それは一足とびにできたのではなく、子どもたち自身も「できない、けどやりたい」「うまくできるか不安もある、けどやろう」という気持ちを抱きながら、いっつもチャレンジすることで成長してる。わがままや自己主張もしながら、失敗もする中で前に進んでいる。周りの友達や年上の子、先生や親を見ながらあれをこれをやってみたい、ああいう風にやってみたいと思って頑張ってる。

 彼らの表情や動きを見ているとそんな色々な気持ちが感じられ、人それぞれ様々な意思と成長も見てとることができます。それを見ると、より一層子どもたちが好きになる気がします。そんな場面を見られて、1年間父母会会長をやってみてよかったなぁと思いました。
 そして、やっぱりできないをできたに変え、わからないをわかったに変えて、やりたいをやったに変えようとする…それが成長の根本だとも。

 私はその式で、父母会を代表してお祝いの挨拶をしてきました。せっかくだから伝えたかったこと。それは友達や家族はもちろん、自分自身のことを大切にしてほしいということでした。
 自分を大切にするというのは、まずはよく遊んでよく食べてよく寝てとか、自分が楽しいと思ったり困ったなと思ったことをちゃんと自分の言葉にすることから始まると思います。その一見当たり前のことをすることから、自分の「楽しい」「悔しい」「やりたい」という気持ちに将来も正直であってほしいなと。



 年少・年中クラスの子は、それぞれ年度明けの新しい年中・年長クラスの色の花をつけて式に参加しました。

 この式の前日夕方のこと、所長先生から「今日は4月からの新しい色の帽子を持たせましたよ」と言われ、うちの甘えん坊の4歳児に「赤色(うちでの3歳児クラスの色)かな~?」と少しからかって言ってみたら、近くにいらした担任の先生が「ふふ、ちゃんと見てあげてくださいね~」と言ってくれることがありました。帰って見たらちゃんと、年中クラスの黄色でしたよ。

 言葉のキャッチボールがさすがだなぁと。この先生たちのおかげで、うちの4歳児も立派に「もうすぐ年中さん」にしてもらいました。

 感謝です。

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