本当は行きたかったテッサロニキ近郊

 ギリシャはビサンチン建築で有名ですが、テッサロニキのシンボルWhite Towerも、その時代に建てられたものです。学会会場近くにあったので、先週は毎日見て歩いていました。



 Whiteなのに、10月8日(木)の夜だけなぜか紫にライトアップ。



 もちろん、普段は白いです。10月10日(土)、私たちがここを発つ日の夕方は、ここの前でマラソンレースが開催されていました。
 そのためこの夕方に交通規制があり、空港行きのバスの経路が変わっていた様子。しかし、バス停に案内はなし。近くにいたおばちゃんが「ここにバスは来ないわよ、タクシーで行きなさい」と言い、ご自身もタクシーに乗ってどこかに行ってしまう、という出来事もありました。おかげで、私たちも無事に帰ることができたのですが。



 滞在中、ホテルの近くにあったテッサロニキ新駅に足を運びました。ここから鉄道で、アテネには5時間ちょっと、ソフィア(ブルガリア)には7時間半、ベルグラード(セルビア)には一晩かけて着くとのこと。運賃が高くはないものの、決して速くはないほか、2009年以来ギリシャ金融危機が顕在化した影響もまだ受けているようです。
 が、テッサロニキ近郊の鉄道(Thessaloniki Suburban Railway)の聞いたことのない地名を調べてみたら、ギリシャの山間の町はこんなに美しいのか、と驚くほどの風景が出てきました。

 Google画像検索なのですが、見てみてください。まずはテッサロニキから南に80kmほどギリシャ最高峰のオリンポス山にもほど近い、Litochoro
 一方、テッサロニキから西に進んで着くEdessa、終点は、マケドニア共和国との国境にも近いFlorina

 できれば見てみたかった。ギリシャには観光業しかないのでなく、観光業こそがあるのだと思わされます。ギリシャの特徴を書いた記事は、これが面白かったです。

実はランチタイムもなしで働いているのになぜ?―ドイツ人以上に働くギリシャ人がなかなか稼げない理由(Diamond Online)

 なお、テッサロニキ新駅を中心に地下鉄の工事が進んでいるところでした。

 あとは、ギリシャの東を覆う有名なエーゲ海も、なるほど素晴らしいものでした。



 風が止むとまったく波がなく、しぶき一つ見えないので、これは海なのかと。実は水でなくゼリーか何かなのではないのか、などと思ってしまうほど。



 今度は仕事でなく行ってみたいと思うところです。

 2015年10月のギリシャ・テッサロニーキ
ギリシャ・テッサロニキに来ました
社会的ヒエラルキーの形成機序の神経生物学的理解 @FENS-FFRM2015
古くからの広場と城と雨と
ギリシャの食事と「ギリシャらしさ」と
・本当は行きたかったテッサロニキ近郊
●直前に・・・ 旅の友・別れと感謝
●直後に・・・ 南アフリカ・リンポポのエンタベニに来ました